• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 保育・教育
  • 養護教諭
  • 必要な試験と資格は?
養護教諭の必要な試験と資格は?

養護教諭の必要な試験と資格は?

全国のオススメの学校

養護教諭になるために必要な資格として、小学校や教科指導を行う中学校・高等学校の教諭などと同じように「養護教諭免許状」という教員免許を取得する必要があります。養護教諭の免許状には、大学を卒業して取得する「一種免許状」、短大・専門学校を卒業して取得する「二種免許状」のほか、大学院や大学の専攻科を修了すると取得できる「専修免許状」があり、それぞれ修得する科目内容や単位数が異なります。

一種免許、二種免許、専修免許の違いは?

養護教諭の専修免許、一種免許、二種免許では取得すべき単位数に違いはありますが、仕事内容や給与の差に違いはありません。ただ、二種免許を取得している場合は、教育職員免許法にて、一種免許状を取得する努力義務が課されています。

養護教諭一種免許状とは

4年制大学の教育系・看護系・学際系の学部・学科などで、養護教諭養成の課程を修了すると取得できます。

養護教諭一種免許状に必要な条件・単位は?

養護教諭一種免許状取得に必要な単位数は、教育職員免許法施行規則第66条の6に定められている「日本国憲法」、「体育」、「外国語コミ ュニケーション」、「数理、データ活用および人工知能に関する科目又は情報機器の操作」に相当する授業科目を各2単位の計8単位と、養護教諭養成機関において修得すべき以下の56単位を合わせた、合計64単位以上が必要です。

養護教諭養成機関において修得することを必要とする単位科目
・養護に関する科目 28単位
・教育の基礎的理解に関する科目 8単位
・道徳、総合的な学習の時間等の内容および生徒指導、教育相談等に関する科目 6単位
・教育実習に関する科目 7単位
・大学が独自に設定する科目 7単位

そのほかにも、保健師免許をもっている人が養護教諭養成機関に半年以上在学し、所定の単位を修得、または看護師免許をもっている人が養護教諭養成機関に1年以上在学し、所定の単位を修得することでも一種免許を取得できます。

養護教諭二種免許状とは

短大や専門学校などの教育系・看護系・学際系の学科・コースで、養護教諭養成の課程を修了すると取得できます。

養護教諭二種免許状に必要な条件・単位は?

養護教諭二種免許状取得に必要な単位数は、教育職員免許法施行規則第66条の6に定められている「日本国憲法」、「体育」、「外国語コミ ュニケーション」、「数理、データ活用および人工知能に関する科目又は情報機器の操作」に相当する授業科目を各2単位の計8単位と、養護教諭養成機関において修得すべき以下の42単位を合わせた、合計50単位以上が必要です。

養護教諭養成機関において修得することを必要とする単位科目
・養護に関する科目 24単位
・教育の基礎的理解に関する科目 5単位
・道徳、総合的な学習の時間等の内容および生徒指導、教育相談等に関する科目 3単位
・教育実習に関する科目 6単位
・大学・短大・専門学校が独自に設定する科目 4単位

そのほかにも、保健師免許をもっている人が看護系の大学や短大などの養護教諭養成の課程認定を受けている機関機関で免許法施行規則第66条の6に定められている「日本国憲法」、「体育」、「外国語コミュニケーション」、「数理、データ活用および人工知能に関する科目又は情報機器の操作」にっ相当する授業科目を各2単位の計8単位を修得した場合でも二種免許の取得は可能です。

専修免許状とは

一種免許状を取得後に、大学院または大学の専攻科を修了すると取得できます。どの免許状でも職務の差はありませんが、高等学校などは、「専修免許状」をもっていることを重要視する傾向があると言われます。

専修免許状に必要な条件・単位は?

専修免許状を取得するには、まず大学の養護教諭養成の課程を修了し、一種免許状を取得する必要があります。その後、大学院または大学の専攻科で必要な単位を修得することで専修免許状を取得できます。
専修免許状に必要な最低単位数は下記のとお通りです。

・教員職員免許法施行規則第66条の6に定められている「日本国憲法」、「体育」、「外国語コミュニケーション」、「数理、データ活用および人工知能に関する科目又は情報機器の操作」に相当する授業科目を各2単位の計8単位と、大学院で修得すべき以下の80単位を合わせた、合計88単位以上が必要です。
・養護に関する科目 28単位
・教育の基礎的理解に関する科目 8単位
・道徳、総合的な学習の時間等の内容および生徒指導、教育相談等に関する科目 6単位
・教育実習に関する科目 7単位
・大学・大学院が独自に設定する科目 31単位

養護教諭と同時に目指せる資格

○看護師や保健師
看護学部で養護教諭一種免許状を取得できる大学も増えてきています。また、看護師や保健師の資格をもっていれば、文部科学大臣の指定する指定教員養成機関に在籍し、決められた単位を修得して卒業することで、養護教諭一種免許状が取得できます。ただし、看護師の場合は1年以上、保健師の場合は半年以上の在籍が必要です。

〇公認心理師や社会福祉士
大学によっては、養護教諭と同時に、社会福祉士や公認心理師(大学院に進学することが必要)の国家試験の受験資格を取得できる場合があります。ただ、履修科目や学内外の実習が増えることになります。

養護教諭になるための採用試験とは

公立学校での勤務を希望する場合、養護教諭免許状の取得後、各都道府県(または政令指定都市)の教育委員会が行う、教員採用試験に合格することが必要です。たいてい、一般教養や教職、専門に関する知識を問う学力試験、論文試験、個人および集団面接人物試験(面接)などが行われます。また、模擬授業によって指導能力や子どもとのかかわり方などを見られる試験を実施している自治体もあります。試験内容や条件は自治体によって異なるので、希望する自治体の募集要項などを確認しましょう。私立学校の場合は、各学校で行われる教員採用試験に合格することが必要です。学校によって試験内容や募集時期はさまざまです。国立学校も学校によっては独自の採用試験を行う場合があります。

採用試験の受験者数、採用者数は?

文部科学省の「令和5年度公立学校教員採用選考試験の実施状況」によると、養護教諭の採用試験の受験者数は全国で9170人、そのうち採用者数は1234人で、倍率は7.4倍となっています。この倍率は他の教員採用試験(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)の中でも、栄養教諭の8.8倍に次ぐ高い倍率です。

2024年9月更新

関連する仕事の必要な試験と資格もチェックしよう

養護教諭を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT