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小学校教諭に求められる人物は?適性を知る

小学校教諭に求められる人物は?適性を知る

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国語、算数、理科、社会、図工、体育、音楽といったあらゆる教科を児童に教える立場にある教諭には、さまざまなスキルが求められます。そして、その土台は「国語力」です。さらに、やってはいけないこと、なぜいけないのかの意味を教え、諭していくコミュニケーション力も教諭の重要スキルです。

教諭に求められるスキルのベースは国語力

国語、算数、理科、社会、図工、体育、音楽といった幅広い教科を児童に教える立場である教諭にとって、国語力がさまざまな専門スキルのベースになります。
中学・高校、大学の試験問題などでは、例文をもとに解答を求める設問がありますが、小学校でも短文からその文章の意図を考えていく国語の授業がおこなわれます。こうした授業では、漢字やひらがなが書けるようになったばかりの児童に対して、いかにわかりやすく日本語の面白さを伝えられるかがカギになります。
例えば「一つめには(まず)」「二つめには(また)」「三つめには(さらに)」とナンバリング(接続詞)されている短文が書かれたプリントを使用する授業では、プリントに書かれた文章中のナンバリングを教諭が指し示し、児童はその部分にマーカーを引いていきます。次に、次のような順序で、文章の組み立て法の基礎を指導していきます。
・「一つめ」または「まず」の文章ではどんなことを伝えているか
・「二つめ」または「また」の文章では何を伝えているか
・「三つめ」または「さらに」の文章にはどんなことが書かれているか
このとき、教諭が一方的に話をしてしまう授業では、退屈する児童や、教諭が話している内容をきちんと理解できない児童も出てくるため、どのような方法が最適で、どのような方法の“学び”を提供すれば、すべての児童が興味をもってくれるのかという創意工夫が必要です。
とはいえ初任教諭には高いレベルで授業を展開するテクニックの蓄積がないため、先輩教諭にアドバイスを求めながら「○○の教材を使ったら児童の反応がよかった」「こんなプリントを使ったら児童の学びが深まった」などの手応えをもとに “研究”成果を積み重ね、経験の“貯金”をためていく継続力と創意工夫が必要とされます。

教え、諭していくコミュニケーション力

純粋でまっすぐな心をもつ子どもだからこそ、相手を傷つけてしまう心ない言葉を友達に言ってしまうこともあります。そんな場面に教諭が遭遇したとき、その言葉が相手にとってどのような意味をもつのかをきちんと伝え、教え、諭していくことも教諭の大切な役割です。無防備に発した自分の言葉の意味や、傷ついた相手の気持ちを推し量れるようになると、その児童は自分の発言がなぜ相手を傷つけてしまったのか、その言葉がなぜいけなかったのかを理解できるようになります。
このように教諭は、個性が異なる児童を束ねながら、ときに優しく、ときに不正や間違ったことは絶対に許さないという厳しい姿勢で児童に接しながら、間違ったことの意味、正しいことの意味をきちんと児童に伝えていくコミュニケーション力が求められます。
とはいえ、昨日まで小さなつぼみだった朝顔が、次の日にきれいな花を咲かせるような、はっきりとした目に見える成長を感じられないのが、児童の心の成長といえます。児童の心の成長を目に見えるカタチで教諭が確認することができないもどかしさはあるものの、最も身近で児童をサポートし、その成長を温かく見守れる立場にあるのが教諭であることは間違いありません。時間をかけながら、なぜそれが間違いなのか、どうしてそんな言葉を言ってはいけないのか……といった大切なことを教え、諭していくコミュニケーション力が、教諭にとっての重要なスキルであることは間違いないでしょう。

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