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小学校教諭が仕事をするときの心がけ

小学校教諭が仕事をするときの心がけ

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純粋で無垢な心をもった児童は、えこひいき、不公平が大きらい。児童は教諭に公正、平等な指導・対応を常に求めています。でも、教諭のちょっとした発言が児童にはえこひいきととられてしまうこともあります。ここでは、教諭が児童と向き合うときの心がけを考えます。

えこひいき、不公平、公正、平等への配慮

児童が最も敏感に反応し、最もきらう言葉が「えこひいき」です。子どもは不公平をきらい、教諭に常に公正・平等を求めています。「○○ちゃんにはいいって言ったのに、私はどうしてだめなの?」「昨日忘れ物をした○○さんには注意しなかったのに、どうして自分を叱るの?」「○○くんはほめられたのに、自分はこんなに頑張っても先生はほめてくれない」といった教諭の理不尽な態度や発言に、児童は大きく心が揺れます。もちろん、児童がたくさんいるクラスでは、競争・比較といった機会を設けて成長をうながすことも大切ですが、単に大人の事情で子どもの期待を裏切る言動を取ることは絶対避けなければいけません。
実際に、小学校に通う児童に「どんな先生がいやか」というアンケートをとったところ、多くの児童が「えこひいきをする先生」と答えたという報告もあります。教諭と児童の信頼関係は、意図しない教諭側の発言や態度によってもろくも崩れ去る危険性があるため、「えこひいきをしない」、これが教諭にとっての大きな柱になると考えておきましょう。
また、児童に大人の事情は通用しないことも、教諭にとっての重要な心構えです。「疲れているから」「大変だから」という理由は児童には理解できません。常に真剣に、常に前向きに、児童と接する姿勢が求められます。

体調管理と、子どものころの自分の目線を大切に

担任は代えがきかないため、休んでしまう事態はできるだけ避けたいもの。教諭が風邪を引くと児童にうつる可能性があるため、日頃から体調管理に気を配ることが教諭としての最低限のマナーになります。
こうした日常的なセルフケアとは別に、児童に信頼される教諭としての心構えを維持し続ける方法として、ある20代の小学校教諭が実践している方法を、ここではご紹介しましょう。
──自分が小学校に通っていた子どものときに、大人の言葉や態度をどのように感じていたか。その気持ち、目線、感覚を忘れないため、クラスの一番後ろに席を一つ空けておくイメージをもち、そこに子どものころの自分を座らせて、教壇に立つ自分を子ども目線で客観的にみつめるようにしている──
大人になることで、いつしか忘れてしまう子どもの心や目線。教壇に立ちながらも、常に子どもの視点で物事を見るよう努めている教諭は、何か問題が起きたとき「小学校低学年の自分だったら、先生にこんな言葉をかけてもらいたかった」と、クラスの奥にいる子どものころの自分と相談するような心がまえをもって、児童と会話していると言います。仲が良かった友達と急に仲が悪くなってしまった児童の存在に気づいたときなど、子どもが抱える問題に直面したときには「こんな方法で解決してくれたら、小学校低学年の時の自分はうれしいし、安心できるはず」というように手立てを探っているそう。このように、ひざを折って子どもの正面に顔を置くような心持ちで児童と接することが、教諭にとってとても大切な姿勢になります。

2025年6月更新

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