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小学校教諭の1年目はどうだった?

小学校教諭の1年目はどうだった?

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勤続30年のベテラン教諭も初任教諭も、児童にとって「先生」に変わりはありません。1年めの教諭が高いクオリティーで授業を行うためには、どんな工夫や努力が必要とされるのでしょうか。ここでは「担当クラスの運営業務」と「学校全体の運営業務」に分け、小学校教諭が携わっている業務を見ていきます。

担当クラスの運営業務

小学校では一般的に一人の教諭が二つの領域の業務を担当します。その二つは次のように分けられます。
・担当クラスの運営業務
・学校全体の運営業務
一つめの「担当クラスの運営業務」は、「授業の準備」など学級(担当クラス)の運営を指します。例えば、次の日の1時間目、国語の授業では「教科書の何ページから何ページまで進め、黒板にどんなことを書いて説明したら良いか」、2時間目の算数の授業では「どんなプリントを用意すれば良いか」、3時間目の図工の授業では「児童にどんな絵を描いてもらうことで、どのような表現力を身につけてもらいたいか」といったように、時間割に合わせて教諭はさまざまな準備に取り組みます。
小学校教諭は学校によって受け持つ教科に多少の違いはありますが、国語、算数、理科、社会、体育、音楽、図工、2020年から小学3年生以上に義務化された外国語(英語)といった教科を一人で担当する場合も多いため、複数の教科のプリントを作成することもありますし、児童の反応が良くないときは、一度作成したプリントを作り直す必要もあります。このように「児童には今何が必要か」「どうすればもっと児童が成長してくれるのか」を常に考えながら、もう一歩、さらにもう一歩いいクラスを目指し、教諭は教科ごとに工夫をこらしていかなければなりません。
逆に「このくらいでいいや」と妥協して、努力や工夫を怠ってしまえば、クラスの質や児童の成長はそこでストップしてしまうことになります。勤続30年のベテラン教諭も1年めの初任教諭も、児童にとって先生に変わりはありませんので、1年めから教諭としての工夫や高い指導力が求められることになります。

学校全体の運営業務

担当クラスの運営業務と並行して、教諭には学校全体の運営業務も割り当てられます。学校全体を円滑に運営していくためにはさまざまな業務が必要ですが、その一部をあげると、
・いじめ、不登校などの問題に取り組む児童指導・支援
・学校内のルール決め、ルールの見直し
・運動会、出し物、遠足などの行事プランニング
・パソコン、プロジェクタ、電子黒板などの情報機器管理
学校が円滑に機能するよう各業務を全教諭で分担します。もちろん1年めの初任教諭も業務を振り分けられ、先輩教諭から指導を受けながら、学校全体の運営業務に積極的にかかわらなくてはなりません。
例えば「いじめ、不登校などの問題に取り組む児童指導・支援」では、児童が困っていることや、児童に起きている変化、登校しない児童の状況を確認・共有しながら、対応策を全学年の教諭が連携して練っていきます。
また、「学校内のルール決め、ルールの見直し」では、廊下を走ってはいけない、学校に持ってきてはいけないもの、地域内で行ってはいけない場所、公園でやってはいけないことなどの細かなルールを「去年のままで良いか」「今の児童にとってそのルールは最適か」といった観点で見つめ直し、児童たちがより快適に生活・学習できるものに変更していきます。児童が元気よく自ら進んであいさつができるようにするイベントのプランニングも業務の一環です。
そのほかにも、小学校低学年の児童が習いごとや登下校時の防犯上の観点からスマートフォンを持つケースが増えていることから、「スマートフォン」に関するルールも児童の現状に見合ったルール決めが必要です。「校内ではスマホをカバンから出さない」「在校中はスマホを預かる」「学校にスマホを持ってくるときは申請書を書いてもらう」といった具合に学校によってルールは異なりますが、こうしたルール決めも複数の教諭が意見を出し合いながら決めています。

2025年6月更新

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