理容師の仕事内容【スタディサプリ進路】

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主に理容室において、シャンプー、カット、刈り上げ、カラー、パーマなどの施術をし、お客さまの容姿を整える仕事です。理容師の仕事内容の中で一番の特長となるのが、カミソリを使った「顔そり」です。
近年、理容師と美容師との間で仕事内容の差がなくなってきていますが、顔そり＝シェービングは、理容師しか行うことができません。
最近では、シェービングを求めて女性が理容室を訪れることも珍しくなく、女性理容師の需要も高まっています。また、頭皮ケアや育毛促進などのメニューがあるのも、理容室の特徴です。
理容師として働き始めて数年間は見習いとして修業が必要となり、主に営業時間外に練習を重ねて、すべてのメニューのテスト（自社テスト）をパスするとスタイリストに昇格します。スタイリストと見習いでは、できることや仕事内容が大きく異なります。

アシスタント

アシスタントはスタイリストのヘルプ作業のほか、受付や接客、掃除、シャンプー、タオルの洗濯などを行います。また、早く一人前になるために技術を身につけるのもアシスタントの仕事です。
仕事の合間や閉店後に、シャンプー、シェービング、カットなどの練習を行い、技術を身につけます。アシスタント時代は拘束時間も長く、お給料も恵まれている環境とは言えないため、理容師志望者の中にはこのアシスタント時代に理容師を続けることをあきらめてしまう人もいます。
お客さまを担当するよろこびを知らないまま辞めていくことがないように、まずはアシスタントという厳しい時代があることはしっかり理解しておく必要があるでしょう。店で行われるいくつかのテストに合格すると、スタイリストデビューとなります。

スタイリスト

・施術（カット、刈り上げ）
理容師法で、「理容とは、頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること」と定められているように、理容師の施術には容姿を整えることが求められます。なかでも、カットは理容師の仕事の要です。お客さまの多くを占める男性はおおむね短髪で、ゆえに左右の長さがわずかでも異なるとそのバランスは崩れてしまいます。理容師のカットには正確に長さを切り整える確かな技術が求められます。

・施術（パーマ、カラーなどカット以外の施術）
理容室でもパーマやカラーなどの施術が日常的に行われています。カラーは、市販品でセルフヘアカラーをする人が増えていますが、美しい仕上がりを求めるならばやはりプロにお願いするのが一番です。
パーマはセットをしやすくする効果もあるので、ポイントでかける人が多いようです。時代の流れとともに減ってはいますが、いわゆるパンチパーマ、アイパーなど理容師ならではのパーマもあります。パンチパーマは8mmという細いアイロンで髪の毛を巻き付けていくもので、繊細な手さばきが求められます。

・シェービング（顔そり）
「理容師と言えばシェービング」と言われるほど理容師の仕事において欠かせないもので、理容師国家試験の実技試験でもシェービングがあります。
お客さまの中には、「シェービングがあるから美容室ではなく理容室に来ている」という人もいます。男性のシェービングでは、ひげや産毛を剃るのはもちろん、ひげカットや眉カットなどおしゃれにデザインすることもあります。
最近ではレディースシェービングを行う理容室も増えていますが、レディースシェービングは産毛だけでなく肌を覆う古い角質も除去するため、肌のトーンが明るくなり、化粧のりも格段に良くなるそうです。肌表面の角質層はわずか0.02mm。カミソリが当たりすぎると肌トラブルの原因になりますし、逆に弱ければ剃り残しになってしまうため、絶妙な角度と力加減が求められます。
また、レディースシェービングではプラスメニューで、フェイシャルマッサージなどを行う理容室も多く、トータルビューティーを掲げるお店も増えています。

・頭皮ケア、育毛促進、人工毛髪の手入れも
男性の悩みの種にもなる毛穴の脂や薄毛の改善を目指すメニューもあります。頭皮クレンジングによって毛穴に詰まった汚れを除去し、頭皮マッサージで頭皮の血流を促進し、抜け毛予防を行います。人工毛髪の手入れは、オーダーメイドウィッグのメンテナンスが主となります。お客さまの地毛に合わせてウィッグを染めたり、カットやセットを行ったりします。

・アシスタントの教育・指導
技術を習得したらそれで終わりではなく次の世代へとつなげていくこと、アシスタントの教育・指導も理容師の大切な仕事のひとつです。閉店後の練習に繰り返し付き合うなど大変なこともありますが、それでもアシスタントの成長を間近で見られるのはよろこびにつながるでしょう。