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犬が好きなら、犬と触れ合うことが先決ですが、学校の勉強では歴史を学ぶべきだとあるドッグトレーナーは言います。それはなぜなのでしょうか。また、ドッグトレーナーに役立つ経験にはどのようなものがあるでしょうか。あるドッグトレーナーの話をもとに説明しましょう。
歴史、心理学を学ぶ
ドッグトレーナーになるにあたって、歴史を勉強しておくことをおすすめしたいとあるドッグトレーナーは言います。人間がやることは時代が変わってもそう変わらないので、人間がどのような繰り返しをしてきたのかを学ぶには、歴史を勉強することが一番わかりやすいのだそうです。あのときに●●したから●●が起こった、ということがわかったり、なぜそうなっているかが見えてきたりすると、人に物事を説明しやすくなると言います。つまり、ドッグトレーナーとして、飼い主に話をするときに役立つのです。
さらに、行動心理学の本を読むことをおすすめしたいそうです。「プードルのしつけ方」などという、How toものではなく、一般的な心理学の本です。どのタイミングで何をするかは理屈ではなく、行動する意味を考えてみることが必要だからです。たとえ種類が同じだとしても、どの犬も違う性格や性質をもっています。心理学のベースとなる理論がわかっていると、現場で教える際のタイミングがわかるようになるそうです。感覚的な要素は現場でしかわからないと、このドッグトレーナーは話していました。
とにかく犬と触れ合うこと
ドッグトレーナーになるための大前提は、とにかく犬にたくさん触れることだとあるドッグトレーナーは言います。自分の家で犬を飼っていない場合は、近所の家の犬や親戚の犬を散歩させてもらうという方法もあります。たくさんの数をこなすことは犬を理解する一助になります。いろいろな犬種に触れ、それぞれの性格や態度を見て、犬に対して理解を深めてほしいそうです。
あるドッグトレーナーは犬が好きでこの仕事を始めました。ペットショップを経営していたこともあり、トリマーとドッグトレーナーの資格を取って2代目としてお店を継いで経営していますが、今後はドッグトレーナーだけではなく、トリマーを兼任するべきだと話します。小さいときにしつけていい子になったら、訓練はその後あまり必要とされませんが、トリマーなら月に1度の割合で需要があるからです。トリマーは生きている犬を扱うので、注意が必要であり、特殊な技術が必要ですが、トリマー兼ドッグトレーナーであれば、それなりにやっていける世界であり、送迎などの付加価値をつけることで、差別化を図れるそうです。もし、訓練に特化したい場合はNPOなどで警察犬の訓練を目指してみてはとのことでした。
谷野孝光
『人と犬、両方の幸せを!』をモットーに、飼い主の耳の痛いことを言い続けて20数年。犬との共生社会の実現に向けて、犬数千頭とその飼い主に触れてきたドックトレーナーです。生涯飼育のお手伝いをするべく犬の幼稚園、保育園、美容院、ホテルを営み、社会に貢献することを目指しています。
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