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ドッグトレーナーの20年後、30年後はどうなる?

ドッグトレーナーの20年後、30年後はどうなる?

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人間だけでなくペットが高齢化していくため、家族構成や問題行動などがからみ合うことが予想されます。AIが発達して、見守りなどはできるようになるかもしれませんが、ケースバイケースです。ドッグトレーナーの仕事や働き方はどのように変化していくかについて説明しましょう。

プロの目とAIの目は違う

犬の問題行動は家族構成やライフスタイル、散歩の時間、犬の経験などが複雑にからみ合って起こります。AIを問題行動の認識や訓練に使うとしたら、見守りなどはケースバイケースで可能なことはあるかもしれませんが、細かいところをフォローするのは難しいと、あるドッグトレーナーは言います。一般の人がAIを使うことで、ある一定部分の精度が高くなるかもしれませんが、実際に目の前で見る犬の目や毛の質感などはプロの感覚でなければわからないことが多いものです。同じことをするのでも、一般の人とプロと呼ばれる人では違います。プロフェッショナルな技術をもつ人は同じことをやっても異次元の世界に見えるほど的確だからです。
近年ではペットの寿命が延びています。犬は外ではなく屋内で飼われるようになったことで、フィラリア(犬の寄生虫)にかかることが少なくなったのが主な要因です。人間も高齢化している現在、老犬の面倒を見られないという老人も増えていますが、ペットは人に飼われてしまったら、飼い主に依存しなければ生きていけません。最後まで命を全うさせることは当然ながら、ご飯をあげる、散歩に行く、遊ぶ、トリミングをするということは必要事項です。犬の幸せのために、何ができるかを一緒に考え、飼い主に理解してもらうことは今後もドッグトレーナーの役目としては変わらないと、あるドッグトレーナーは話してくれました。

本当の犬の幸せを考える

犬のしつけは子どもを育てることと似ています。犬をずっと手元に置いておければいいのですが、必ず預けなければならない日がやってきます。例えば、冠婚葬祭です。急に親戚に不幸があった場合、家族は駆け付けますが、犬は連れていけません。すると、ペットホテルに預けることになります。ところが、成犬になって初めて、しかも急に知らないところに預けられた犬は、下痢が続いて、ご飯を食べず、おしっこも出ない……。慣れないところで神経質になり、体調を崩してしまいます。
そうならないために、日頃から訓練をする、慣らすことが大切だと、あるドッグトレーナーは言います。人間にはどうしても都合というものがあります。長期で旅行に行くこともあれば、急な用事で家を留守にしなければならないこともあるでしょう。犬を預けなければならない場合に、違う環境でも寝られるようにしてあげる、お友だちの犬と仲良く遊ぶことができるようにする、あらかじめ、そういうことができるようにしてあげることが犬の幸せではないでしょうか。自立心を育て、精神を太くしてあげることこそが飼い主の愛情なのです。
トリミングは犬にとってそんなに楽しいものではないかもしれません。でも、トリミングに行ったときに他の犬と遊んで楽しく過ごせる犬の幼稚園があるとしたら、犬も喜んでトリミングに行くことでしょう。そういう意味では犬の幼稚園は今後も需要があるといえそうです。

取材協力

谷野孝光

『人と犬、両方の幸せを!』をモットーに、飼い主の耳の痛いことを言い続けて20数年。犬との共生社会の実現に向けて、犬数千頭とその飼い主に触れてきたドックトレーナーです。生涯飼育のお手伝いをするべく犬の幼稚園、保育園、美容院、ホテルを営み、社会に貢献することを目指しています。

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