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獣医師になるためには、農林水産省が実施する、獣医師国家試験に合格することが必須条件です。
獣医系の大学で獣医学の課程を修了することで受験資格を得ることができます。獣医師国家試験の合格率は、近年では約75~83%ですが、解剖学、病理学、薬理学などの獣医学から、家畜衛生、人畜共通伝染病、食品衛生などの衛生学まで幅広く、専門的な知識が求められますので、大学の6年間でしっかりと学ぶことが重要です。
獣医師国家試験
農林水産省が年に一度実施しています。以下、農林水産省が発表している、試験にかかわる内容を紹介します。
<受験資格>
現行の大学の獣医学の正規の課程(6年制)を修めて卒業した者(受験する年の3月31日までに卒業すると見込まれる者を含む) など
<試験の場所>
・北海道
・東京
・福岡
※第68回獣医師国家試験の細目 より
<試験内容>
筆答による多肢選択方式(マークシート)により行われます。
・必須問題試験
「獣医療の基本的事項」並びに「獣医学の基本的事項」、「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」のうち重要な事項について、50問全問解答すること。
・学説試験(A)
「獣医療の基本的事項」及び「獣医学の基本的事項」について、80問全問解答すること。
・学説試験(B)
「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」について、80問全問解答すること。
・実地試験(C)
原則として「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」について、獣医療現場で実際に起こり得る症例・事例に関する基本的かつ重要な事項について、60問全問解答すること。
・実地試験(D)
原則として「衛生学に関する事項」及び「獣医学の臨床的事項」について、獣医療現場で実際に起こり得る症例・事例に対する対処方法等の総合的な事項について、1課題につき複数問、計60問全問解答すること。
※第68回獣医師国家試験受験上の注意 より
<受験者数>
新卒:1009名
既卒:282名
その他:8名
合計:1299名
<合格者数>
新卒:888名
既卒:135名
その他:1名
合計:1024名
<合格率>
新卒:88.0%
既卒:47.9%
その他:12.5%
合計:78.8%
※第67回獣医師国家試験の結果 より
第63回~第67回(平成23年度~27年度)の合格率は、約75%~83%と比較的高い合格率ではありますが、決して簡単な試験ではないので、しっかりと対策をすることが必要です。
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