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動物看護師の仕事内容

動物看護師の仕事内容

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これまでは獣医師にしか認められていなかった診療業務ですが、2022年5月に「愛玩動物看護師法」が制定されて「愛玩動物看護師」の国家資格が誕生したことで、動物看護師を取り巻く状況は大きく変わりました。採血、輸液剤の注射、マイクロチップの装着、カテーテルによる採尿、投薬といった、一部の診療業務については、獣医師の指示の下で動物看護師が行えるようになり、その役割はますます重要になっています。このほか、診察がスムーズに進むよう動物を保定したり(動かないように上手に押さえていること)、入院動物の世話や、診断を伴わない検査、動物の体を清潔に保つための手入れ(グルーミング)、人との共生に必要なしつけなど、幅広い業務を担います。また、飼い主からケガや病気の原因をヒアリングして獣医師に報告するほか、飼い主へ治療内容を伝えたり、予防や栄養・健康維持のアドバイスを行うなど、獣医師と飼い主との橋渡し的な役割もあります。さらに、働く病院によっては受付窓口の対応やカルテの管理なども仕事。このように動物看護師は、獣医師のパートナーとして、飼い主にとっては「頼れる動物の看護師さん」として、欠かすことのできない存在といっていいでしょう。獣医師と力を合わせ、時には飼い主とよろこびや悲しみを分かち合い、動物と飼い主が幸せに暮らしていけるよう、サポートしていく専門職となっています。

獣医師の指示のもとで行う、診察や治療のサポート

動物医療において、法律上、獣医師以外は診療行為を行うことはできません。動物看護師の主な仕事は、獣医師による動物の診察や治療をサポートすることです。
例えば、動物が動かないように押さえて、獣医師の診療がスムーズにできるようにすることも動物看護師の仕事の一つ。大きな動物は力が強いため、引っかかれたり噛まれたりしないように、ある程度の強い力で押さえなければなりません。そのほか、必要な器具を準備したり、手術の時には助手を務めたり、血液や尿などの検査を行ったりします。また、薬に関しては病院内の薬の管理や注文のほか、獣医師が指示した薬の調剤も行います。そうした動物看護師のサポートが動物の命を支えているのです。

入院している動物の健康管理・お世話

入院している動物の健康管理も大切な仕事です。様子に変化がないかを検査し、診療の合間に散歩に連れていくほか、シャンプーや耳の掃除、爪切りなどの体のお手入れであるグルーミングや衛生管理も行います。
動物の毛のお手入れをするトリミングの技術を持っている場合は、トリマーの役割を担うケースも多いようです。

飼い主への治療内容・検査結果の説明、今後のアドバイス

治療後、獣医師に代わって治療内容や検査結果を飼い主に伝えたり、服薬方法のアドバイスをしたりします。また、生活習慣の改善に関するアドバイスや栄養指導、ダイエット指導などを飼い主にすることによって、動物の健康を守ることも動物看護師としての役割です。そのため、動物の体のこと、健康を保つための動物ごとの栄養管理法などの知識も求められます。

飼い主とのコミュニケーション

動物を連れてきた飼い主は、「何かの病気だったらどうしよう」「助かるだろうか」と、不安や心配を抱えていることが多いでしょう。そのため、飼い主の気持ちを汲み取り、喜びや悲しみを分かち合うことも動物看護師の役割と言えます。
動物看護師は受付を担当したり、治療内容や検査結果を伝えたりと獣医師よりも飼い主とコミュニケーションをとる機会が多いこともあるため、飼い主との信頼関係を築きやすい存在でもあります。「『獣医師には言いづらい』と感じる飼い主さんも多いので、私たちが獣医師との懸け橋となれるように心がけています」「動物の状況を一番理解している飼い主さんとのコミュニケーションの中で、病気やケガの原因を探るように意識しています」などと話す動物看護師もいるように、飼い主が気軽に相談しやすい存在として重要な役割を担っています。

病院の窓口対応、清掃

病院によっては受付窓口専任のスタッフがいないため、病院にかかってくる電話の対応、外来の受付業務や予約管理などの事務作業、診療後の会計作業も動物看護師が担うケースが多いようです。そのほか、院内の清掃や洗濯、備品の補充や整頓なども行います。

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