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インテリアコーディネーターは、普段どんなものを持ち歩いているのでしょうか。インテリアショップで働いている方に、カバンの中身を見せていただきました。
カバンの中には常に仕事道具
あるインテリアコーディネーターのカバンの中身
『REISM meets RIGNA A ROOM TOKYO』/リズム株式会社
インテリアコーディネーターは現場の立ち会いや打ち合せで外出することが多いため、仕事道具を常に持ち歩いているそうです。
まず見せていただいたのが「スケール」。業務用のメジャーのようなもので、6.5メートルまで測ることができます。丈夫なつくりになっているため、見た目の大きさよりもかなり頑丈です。現場や打ち合せなどで気になったことがあると、すぐに取り出して高さや幅などを測ります。
「スケール」と同じように持ち歩いているのが、日本塗料工業会の塗料用標準色という色の見本帳です。業界関係者からは「にっとこう」と呼ばれているそうです。たくさんの色が掲載されていて、打ち合せのときに必ず使います。壁紙に色を当ててみることで、見本帳の色をみたときと、実際に壁に張ったときの色合いの違いが確認できます。
このほかにも、お客さんとの打ち合せのときに使う大型のメモパッドや、ノートパソコンも持ち歩いています。カバンはかなりの重さになっていて、インテリアコーディネーターは皆さん苦労されているようです。
カバンを見せていただいた方はもう一つ、自分の仕事実績を紹介する書籍を持っていました。不動産会社とタイアップして出版したスタイルブックで、自分がコーディネートしたワンルームマンションのインテリアを、写真と文章で紹介しています。必ず持ち歩いて、自分の仕事をお客さんに見てもらっているそうです。
通勤時間はスマホでインプット
そのほかの持ち物では、スマートフォンも仕事に活用しているそうです。通勤の時間を使って毎日、インターネット上のキュレーションサイトをチェックするために使っています。
キュレーションサイトは、それぞれの分野の情報を集めて紹介するものです。最近の男性がどのようなファッションをしているのか、女性に流行しているファッションや雑貨は何かなど、ジャンルごとにさまざまな情報が紹介されています。
また、インテリアコーディネートの仕事に直結する、ライフスタイルに関する記事をまとめたものなども読んでいるそうです。チェックする時間は1日10分程度ですが、毎日意識的にチェックすることによって、短い時間でも多くの情報を得ることができます。頭の片隅においた情報が、アイデアを考える際の引き出しのひとつになっていきます。
仕事道具を常に持ち歩くのがインテリアコーディネーター。カバンは重くなりますが、どこでも測り、色を確認し、情報を仕入れていくことで、常に知識を増やしています。
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建築学部・建築設計デザイン科/卒業後、2016年3月同学建築設計研究科卒
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