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CADオペレーターの20年後、30年後はどうなる?

CADオペレーターの20年後、30年後はどうなる?

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ここでは、建築系のCADオペレーターの仕事を例に取り上げながら、AIの発達によって取って代わられることが想定されている業務領域を考えていきます。あわせて、20年後、30年後を見すえたときの活躍フィールドと、気になる働き方や収入についてもご紹介しましょう。

「基本設計」と「実施設計」に分けられる設計業務

CAD操作の専門職であるCADオペレーターは、主に設計者やデザイナーが考案した形をCADソフトに入力し、コンピューター上で利用できる図面にするほか、設計やデザインに変更があったとき、その変更に沿ってデータ修正を行います。こうした業務は、将来AIに代替される可能性があるように思われますが、その前に「設計」業務は、CADオペレーターが完成イメージを描くデザインを主とする「基本設計」と、数ミリ単位の設計図を作成する「実施設計」に分けられることを、理解しましょう。
ここでは理解しやすい建築系の「設計」を例にとります。
・建築系の「基本設計」は、お客様とデザイン・イメージの共有を目的としたもの
・建築系の「実施設計」は、施工会社が実際に工事を進めるための精密な図面
お客様がマイホームを建てるとき、どんな家にしたいかといったイメージ確認のためのデザインが「基本設計」で、その「基本設計」に描かれたものを、施工業者をはじめすべての人にミリ単位で指示した図面が「実施設計」になります。
「基本設計」と「実施設計」の違いがわかると、今後AIが発達したとき、ミリ単位で作成された「実施設計」はオートメーション化される可能性が高いと考えることができますが、その一方で「基本設計」を担っているCADオペレーターの仕事は、将来的にAIに取って代わられることはないと考えられています。それはなぜかというと、やさしい色合い、あたたかいデザイン、家族がくつろげる家……といった感性をもとに描く「基本設計」は、人ならではの感性や感覚を必要とする業務だからです。

働き方は多種多様。広がっている活躍のチャンス

人ならではの感性や感覚が必要とされる「基本設計」は将来的になくならないといわれる反面、設計士が描いた手書きの図面をパソコン上のデータに変換する業務は、今後AIに代替されていくという指摘もあります。
しかし、決められた時間の中で円滑かつ効率的に業務を進めていくスキル(能力・知識)や、多くの人と信頼関係を築いていく素養を身につけたCADオペレーターは、今後も変わらず活躍のチャンスが広がっているといえるでしょう。
さらに、お客様との折衝(交渉)によって、お客様の希望や方向性が変わることも珍しくありません。そうした場合、臨機応変な対応力が求められますし、一度作成したパースをさまざまな事情よって作成し直すこともあります。こうしたシーンでは、“人ならでは”の感性や、微妙なニュアンスに配慮した気配りや調整力が求められることになるため、CADオペレーターの仕事は、今後もAIに代替されないといってよいでしょう。

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