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航空管制官

空の交通を守るスペシャリスト
航空管制官とは、航空機の安全な飛行を支える仕事です。具体的には、目視やレーダーを使用して航空機の位置・高度などを確認し、無線交信により航空機の離陸・着陸の許可を出したり、航空機同士の安全な間隔を確保するために誘導をしたりします。非常に専門性の高い航空管制官になるには、「航空管制官採用試験」と呼ばれる国家試験に合格し、国家公務員として国土交通省に採用される必要があります。 (2024年9月更新)
航空管制官
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航空管制官の学校の選び方

POINT
航空管制官を目指すのであれば、4年制大学を卒業するルートが一般的といえます。採用に有利になる学部があるわけではありませんが、航空宇宙工学や機械工学、外国語(英語)を学べる学部・学科に進むことで、航空管制業務に役立つ知識や技術を身につけることができるでしょう。なかには、大学と並行して英語や航空に関する専門学校に通う人もいます。ちなみに、短大・専門学校卒でも航空管制官採用試験に挑戦することはできますし、高卒でも航空管制官採用試験の受験資格の年齢に達していれば受験可能です。

航空管制官に求められる人物は?適性を知る

POINT
航空管制官に必要な資質は、適切な判断を下せる決断力と責任感です。なぜかというと、直接顔を合わせることができないパイロットに対して、安全な飛行ができるように的確な指示を出さなければならないからです。また、コミュニケーション能力や向上心も大切な要素です。安全な飛行は航空管制官一人の力では実現できないため、直接やり取りするパイロットをはじめ、同じ場所で働く仲間や連携して業務を行う関係者と円滑なコミュニケーションを取ることができる力が求められます。全国異動もある航空管制官は、その都度新たな訓練や試験を受けることになるため、向上心やモチベーションは働くうえで欠かせません。

航空管制官の必要な試験と資格は?

POINT
航空管制官になるために受験必須となる試験が、人事院が行っている航空管制官採用試験です。航空管制官採用試験では、一般的な国家公務員の試験科目に加えて、英語のヒアリングや読解、英会話、空間把握力、記憶力などの試験も課されます。さらに、視力や色覚、聴力などが業務に直接影響するため、身体的な適性もはかられます。一次試験と二次試験は全国で行われますが、三次試験のみ航空保安大学校のある大阪府泉佐野市で行われます。

航空管制官を目指せる学校の学費(初年度納入金)

POINT
大学・短大
初年度納入金
78万 4460円
 ~ 218万 5000円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
※ 
記載されている金額は、入学した年に支払う学費(初年度納入金)です。また、その学費(初年度納入金)情報はスタディサプリ進路に掲載されている学費(初年度納入金)を元にしております。卒業までの総額は各学校の公式ホームページをご覧ください。
航空管制官の仕事内容

航空管制官の仕事内容

航空管制官はレーダーを使用したり無線通信を用いたりして、航空機が安全に飛行できるように誘導する仕事です。主に、空港と航空交通管制部のそれぞれの航空管制官が連携して、安全な空の交通を守っています。空港内にある管制塔では、そこから見える航空機に対して離陸・着陸の許可を出し、レーダー管制室から無線を用いて方向や高度の指示を出します。航空機同士の安全な間隔を確保するため常に注意して空を見渡す重要な仕事です。全国4カ所にある航空交通管制部では、空港から別の空港へと飛行中の航空機を誘導する航空路管制業務を担当しています。また、上部組織である国土交通省や外部機関で、管制業務以外の仕事を担当することもあります。

航空管制官の気になる?年収・給料・収入

POINT
人事院発表の「令和5年(2023年)国家公務員給与等実態調査」によると、平均給与月額(月給)は諸々の手当てを含めて44万6205円、航空管制官の平均年齢は42.6歳、平均経験年数20.3年でした。この数字は、航空管制官も含まれる「専門行政職俸給表」をもとにしています。国家公務員のなかでも専門的な知識や技術を必要とする仕事に就く人の俸給表で、一般的な国家公務員と比較するとやや高い金額になっています。

航空管制官の就職先・活躍できる場所は?

POINT
航空管制官の配属先としては全国各地にある空港と、札幌・東京(所沢)・神戸・福岡にある航空交通管制部が挙げられます。ある程度の経験を積んだ後、国土交通省や地方航空局に移り航空管制業務についてのルールの作成を行ったり、航空保安大学校に教官として勤務し研修生の教育を担当したりするなど、管制業務以外の仕事を行うこともあります。
  • 空港
  • 省庁

航空管制官のズバリ!将来性は?

POINT
今後も航空管制官の需要は高まっていくと考えられます。なぜなら、国が観光立国として打ち出していく計画を掲げて、国際線の受入環境や出入国審査環境の整備などを進め、航空業界にプラスの影響が見え始めているからです。また、航空というインフラ(インフラストラクチャー:産業や生活の基盤として整備される施設のこと)を支える専門職である航空管制官は重要な職業であり、手当の厚い国家公務員でもあることから、安定して働くことができる仕事といえます。

航空管制官の先輩・内定者に聞いてみよう

航空管制官を目指す学生に聞いてみよう

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整備管理をはじめ、航空機についてのすべてが学べる環境です
桜美林大学
航空・マネジメント学群 航空・マネジメント学類 整備管理コース(旧名称)
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航空好きの仲間が集まる環境で、航空管制官をめざします
桜美林大学
航空・マネジメント学群 航空・マネジメント学類 航空管制コース(旧名称)
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空の安全を守る航空管制官になるのが夢!目標に向け努力を続けます
桜美林大学
航空・マネジメント学群 航空・マネジメント学類 航空管制コース(旧名称)

航空管制官のやりがいを聞いてみよう

航空管制官にとって、仕事がうまくいったときというのは航空機の飛行に「何もなかったとき」であるため、やりがいが感じにくいのではないかという声もあります。しかしながら、事故と隣り合わせの緊張感の中で、自分の誘導によって無事にフライトが終えられると、大きなやりがいを得られるという人は多いようです。事故が起これば大変な惨事になるのが航空機の事故。航空管制官は事故やトラブルのない安全な飛行を守る仕事です。多くの管制官が、たくさんの乗客の命を守っていることに誇りをもって仕事をしており、それをやりがいとしているようです。

航空管制官の志望動機を教えて!

子どものころから空や航空機が好きだったという気持ちが、航空管制官を志すきっかけになっていることが多いようです。航空機は人の命や物資を運ぶ、重要な社会的インフラであり、航空機の安全を日々支える管制業務はなくてはならない仕事といえます。そのため、パイロットや客室乗務員、乗客の安全をサポートする、インフラに貢献することで社会の役に立てる、など「人のためになる仕事がしたい」という思いを挙げる人は多く見られます。また、国家公務員であるため、安定した雇用が約束されていることに魅力を感じる人もいるようです。

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