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学芸員は資格職であり、その業務には専門的な作業も数多くあります。また、働く場所が文化施設ということもあって、文化的な観点から美術館や博物館の重要性は変わらないと推測することができます。ではAIが発達してきている今、学芸員の仕事にどのような影響があるのでしょうか。今後について考えてみました。
学芸員に要求されるスキルが多い
学芸員という仕事では幅広い能力が求められる仕事のため、AIがすべてを取って代わるのは難しいと考えられます。展示の企画についてはAIのアルゴリズムを活用することができるかもしれません。
ただし、ある画家の展覧会の準備を進めることを想定した場合、事前の調査として画家の日記を読み込む、作品を見る、関連する雑誌に目を通すといった深い理解を伴ったマルチタスクが発生します。AIを使って展示プランを導き出せたとしても、実際には展示としてはなかなかうまくいかないケースも出てくるはずです。
やはり、各人の個性や集めてきた情報や知識、人脈がとても大切になるのです。
作品を借りてくるときなどは特に、それまでの美術館同士の関係や、それぞれの館に在籍する人間対人間の感情的な部分が重要になってくる一面もあります。
つまり、人との調整力が必要になるため、すべてをAIに置き換えることは現実的ではありません。いくらAIが進歩したとしても、現段階では学芸員という職種がなくなってしまう可能性は低いといえそうです。
AI技術の発達で効率化を図れる部分も
AIとの共存を考えてみると、研究部分において、AIの進歩はプラスになる可能性も大いにあります。
情報がデジタル化されることで簡単に検索ができるようになったり、論文検索などのレコメンド機能が進化すれば、リサーチはかなり助かるでしょう。
最近はミュージアム展示ガイドアプリがあり、アプリ上で作品を見に行くと解説が出てくるといったように、デジタル化も進みつつあります。今までは作品の詳しい解説を聞きたい場合には、学芸員による解説会などに参加する必要がありましたが、どこでも解説が読めるというわけです。
ほかにもイヤホンをつけて位置認証をすれば作品の情報が流れるなどのツールは、今後もますます開発されていくでしょう。
AIの発展は、学芸員という資格の専門性を生かした業務の効率化を図るうえでは、大いにプラスになる面が見込めます。一方で、今まで以上に知識や経験、人脈といったものも重要になってくるでしょう。
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