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家具職人になるために今から役立つ経験

家具職人になるために今から役立つ経験

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家具職人に役立つ勉強や、日ごろからの取り組みにはどのようなものがあるのでしょうか。家具職人が仕事の幅を広げるうえで実践していることや、スキルアップに役立つ取り組みなどを紹介します。家具職人を目指すうえで、今からできることもありますので、ぜひ実践してみてください。

新しい技術・技法を学ぶことや、人脈を広げることも大事

家具づくりの技術や技法、木工機械は年々進化しており、新しい手法を駆使した独創的な家具も次々と生み出されています。
ある家具職人は「伝統的な手業や勘を身につけることも大切だが、時代に即した最新の手法もつねにチェックし、積極的に学んでマスターしようという姿勢も必要。最近はコンピューター制御で手作業の味わいが再現できる木工機械などもあり、必要に応じてうまく取り入れれば、表現の幅や可能性を広げることも可能」と話します。あわせて、CAD(コンピューター支援設計システム)やパース作成を学んでおけば、店舗の家具づくり・設計などのプロデュースも手がけることができ、将来的に仕事の幅を広げるうえでも役立つ、とアドバイスします。
また、独立して仕事をする家具職人の場合、自分から人脈を広げることも重要です。展示会などで知り合ったデザイナーや建築家と組んで仕事をしたり、そのコネクションで新たな仕事を紹介してもらったりすることも多いからです。
さらに、趣味のクラブやサークル、SNSといった仕事以外のシーンでも、人との交流を積極的に広げていくことで、個人からの仕事を受けるチャンスも増えます。実際にこの家具職人は、趣味のワインクラブで知り合った人から、オーダー家具の制作を依頼されたことがあるそうです。

「本物」を知り、確かな目とクリエイティブな感性を養う

家具職人としてのスキルを磨き、一流のプロを目指すためには、まず「本物」を知ることが重要です。そこでぜひ足を運びたいのが、美術館やデパートなどで開催されている木工・伝統工芸分野の展覧会です。匠の技が息づく「名品」とじかに向き合い、木の使い方の巧みさや、美しいたたずまい、端正なしつらいなどをリアルに体感することで、本物の価値を知る「確かな目」を養うことができます。
こうして、実際に「本物・良いもの」をたくさん見て・触れて・知ることは、どんなスタイルの家具を追求するうえでも必ず役に立つはずです。例えば、カントリー調の家具はガタつきやキズなども魅力の一つですが、そうした味わいは「一度つくってから壊していくもの」だからです。本物・良いものを知らなければ、完璧なものもつくれませんし、最初から壊しただけのものからは味わいも生まれません。モノの良しあしを見極める確かな目をもっているからこそ、一流のプロは人を魅了する味わいを生み出すことができるのです。
また、木工以外の分野にも興味をもって、クリエイティブな感性を養うことも家具職人のスキルアップに大きく役立ちます。例えば、プラモデルを組み立てたり、絵を描いたり、数学的・幾何学的なパズルをしたり、時計を分解したり……。そうした体験を通して、モノづくりの考え方を発展させていくことで、家具づくりに欠かせない創造的なセンスが身についていくのです。
これらの体験や展覧会に足を運ぶことは、日常生活のなかで気軽に実践できます。家具職人を目指すうえでも役立ちますので、ぜひ高校生の頃から取り組んでみてください。

取材協力

伊藤 洋平

1996年より英国にて家具のデザインと制作を学ぶ。帰国後、2004年に伊藤家具デザイン設立しオリジナル・注文家具のデザインと制作を始める。2010年より本格的な家具デザインと制作技術を学べる「八王子現代家具工芸学校」を開校。ものつくり大学・日本工学院八王子専門学校非常勤講師、八王子市観光PR特使。

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