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カメラマンになるために今から役立つ経験

カメラマンになるために今から役立つ経験

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カメラマンとして必要な勉強にはどのようなことがあるでしょうか。また、学校で勉強している科目でカメラマンとして将来、役に立つことはあるでしょうか。若いうちに知識を深め、経験しておくべきことについて、あるカメラマンの意見を踏まえて説明しましょう。

独学で学んでもカメラマンになれる

あるカメラマンは、カメラマンになるために専門学校などで学んだことはなく、すべて独学だそうです。このカメラマンはアメリカで6年間生活し、ファッションスクールを卒業して現地でデザインの仕事をして帰国。その後はデザイナーとしてはたらいていましたが、おもしろさを感じなくなっていました。そこで、自分がずっとやってきたことは何かと考えたところ、中学校から趣味で写真を撮っていたことに気づき、カメラマンになることを目指したそうです。
カメラ大国の日本では最新鋭の機材はいくらでも手に入りますが、当時、撮影のしかたなどについて記された本はあまりありませんでした。カメラという機械を扱うため職人気質の人が多く、撮影方法は個人で確立している技術でいわゆる企業秘密だからです。ところが、アメリカでは情報開示をすることが一般的であり、プロのフォトグラファーとして自ら技法を紹介する人も多いので、撮影方法などについて細かくていねいに書かれた英語の本がありました。そのため、英語の本で撮影の勉強をしたのだそうです。現像のしかたは、初めのうちは現像所で教えてもらい、何回か通っていくうちに、自分の方法を見つけたと言います。カメラマンになる一般的な過程とは違いますが、フィルム写真の撮影から現像まですべて一人でできるので、今は何の支障もないとのことでした。カメラマンとしての仕事はファッションスクール時代に知り合った人が仕事を紹介してくれ、モデルを撮ることから始めていったそうです。

カメラマンに必要なもの

カメラマンとして必要なことは、感性を磨くこと、探求心をもつこと、クライアントに対する信頼をもつこと、柔軟性があること、身体能力があること、の5つだとあるカメラマンは話します。
例えば、感性を磨くには芸術や美術に触れることが挙げられます。美術館に行って写真を見たり、絵画を鑑賞したり、音楽会でコンサートを聴いたり、好きなアーティストのライブに出かけたり。若いうちに生のものを見たり聴いたりする経験は感受性やセンスに影響を与えるはずです。
また、探求心をもつという意味では、「黄金比」があります。自然界にあるものはすべてがある比率で成り立っていて、しかも美しいとされるものには黄金比が当てはまります。有名な写真や絵画、建築物などでも利用されていて、インフルエンサーと呼ばれるインスタグラマーなどが撮影する写真の構図にも黄金比に近いものがあると言われています。そんなことに興味をもってみることも必要です。学校の勉強のなかから、細かいところにどれだけ探求心がもてるかを考えてみてはどうでしょうか。学校でこの科目を勉強したから役に立つということはなく、学問として勉強をしてもいい写真は撮れないのです。
このカメラマンは何でもトライしてみることが大切で、失敗を重ねることで良いものができると言います。そのため、学生時代にやりたいことをやって、たくさん失敗を重ねてほしいそうです。社会人になって仕事で失敗はできないからです。高校生である間は失敗を恐れずに自分の好きなことを勉強していくべきだと言います。自転車で友達と近所に出かけて、きれいだと思うものを撮影してみることもカメラマンになるための勉強だと話してくれました。

取材協力

羽里彦太郎

独学にてフィルム撮影や現像などを学び、5年ほどフリーカメラマンを経て、2015年に株)Callaisを起業、現在は建築撮影、物撮り、ポートレイトなど幅広い範囲で、企業やベンチャー、外資や代理店などと仕事をしている。

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