• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • ミュージシャン・演奏家
  • シンガーソングライター
  • 仕事をするときの心がけ
シンガーソングライターが仕事をするときの心がけ

シンガーソングライターが仕事をするときの心がけ

全国のオススメの学校

シンガーソングライターは、音楽を通じて人の心を癒したり、楽しませたり、励ましたりすることができます。ここでは、自分と聴いてくれる人の間に「橋を架ける」ことを意識して音楽を作り、歌っているというシンガーソングライターのエピソードをご紹介します。

世界を旅する中で気づいた「橋を架ける」ことの意味

心がけ「橋を架ける」
心がけ「橋を架ける」

ソロになってから、世界を旅する機会が増えました。そして数年前、チベットを旅したことがあります。当時のチベットは開発の真っ最中で、作りかけの橋がたくさんありました。その光景を見ながら、なぜ人はずっと昔から橋を架けてきたのだろうと考えました。橋ができることで、人が行き来するようになり、さまざまな交流が生まれます。音楽を作ることも、橋を架けることに似ているのかもしれないと、ふと思いました。
ステージに立っている私と、ライブを聞きに来てくれるお客さんの間に、思いをつなぐ橋が架かるかもしれません。あるいは、私の音楽を聞いてくれた人たちの心の中で過去の思い出と今の感情がつながることや、音楽を通じて、その人と大切な人との間に、橋が架かることもあるのではないでしょうか。

音楽には、心をつなぐ力がある

人は音楽を通じて自分の感情や思いを知ったり、大切な人とのつながりに気づいたり、自分が孤独ではないということ、他者や社会との温かいつながりを知るのではないかと感じています。これは音楽だけでなく、芸術全般について言えることかもしれません。
シンガーソングライターである私自身も、曲を作りながら、聞いてくれる人と自分の間に橋を架けているのだと思うのです。ライブで曲を歌い切った時にお客さんから心のこもった拍手をもらうと「今、橋が架かっているんだろうな」と感じます。
例えば『3月9日』のように、私たちの手を離れて歌われる楽曲になれば、私知らないところで、知らない橋がたくさん架かっているのだろうと思います。音楽にはそうやって人の心をつなぐ力があり、目に見えない世界で橋を架けていくのが自分の仕事だと信じて歌っています。

地元・山梨に恩返しがしたい

私が生まれたのは、山梨県。周りを山に囲まれた甲府盆地で「あの山の向こうには何があるんだろう」と思いながら育ちました。南アルプスに沈んでいく夕日は、私が世界で一番大好きな風景の一つです。
シンガーソングライターとしてデビューした後、活動の拠点は東京に移りましたが、音楽活動の原点には、山梨の風景や、出会った人々と過ごした時間があることを、年を重ねるにつれあらためて強く感じています。今も頻繁に山梨へ帰ります。
また、昨年からは私自身が主催して、地元・山梨で、さまざまなミュージシャンが集まる野外音楽フェスを立ち上げました。恩返しというと大げさかもしれませんが、故郷に新しい風を吹かせたい、素晴らしい音楽を皆さんに届けたいと心から思っています。音楽を通じて、山梨と、日本全国の皆さんとの間にも、橋が架かるといいなと思っています。

取材協力

藤巻亮太

山梨県笛吹市出身。レミオロメンの一員としてメジャーデビューし、「3月9日」「粉雪」など数々のヒット曲を世に送り出す。2012年、ソロ活動を開始。2018年より、自身主催の野外音楽フェス「Mt.FUJIMAKI」を地元山梨で開催するなど、精力的に活動の幅を広げている。 公式HP:http://www.fujimakiryota.com/

関連する仕事・資格・学問もチェックしよう

関連する記事

シンガーソングライターを目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT