シンガーソングライターは海外で活躍できる？【スタディサプリ進路】

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動画サイトやアプリの発達により、音楽に国境はなくなりました。ひとたびヒット曲が生まれれば、Webを通じてあっという間に世界中に広がります。海外に住んでいたり、国外でライブやレコーディングなどの音楽活動を行ったりする日本のシンガーソングライターも少なくありません。海外のアーティストとの共演に挑戦しているシンガーソングライターに話を聞きました。

国境を越えて歌い継がれる『粉雪』『3月9日』

海外で演奏している写真

日本国内だけでなく、アメリカやアジア、ヨーロッパなど、世界各国で活躍する日本のシンガーソングライターやミュージシャンは少なくありません。日本と海外、両方で活躍し、世界的ミュージシャンとの共演をはたしているアーティストもいれば、国外で人気に火がつき、ニューヨークやロンドン、パリなど、海外の都市を活動の拠点にして、全米チャートに名前を連ねたり、グローバルツアーを成功させたりしているミュージシャンもいます。
特にYouTubeなど動画サイトにMV（ミュージック・ビデオ）を公開することが一般的になってからは、音楽に国境がなくなったと言っても過言ではありません。日本国内でヒットした曲が、SNSなどを通じて、地球の反対側で話題になることも珍しくないのです。
例えば私が作曲した『3月9日』や『粉雪』も、韓国や台湾、ベトナムなどアジア圏から、スペイン、ドイツなどヨーロッパまで、世界各地の方から「大好きな曲です」「何度も聞いています」とうれしい感想が届いています。国内だけでなく海外でも、カバーして歌ってくれている方が多くいるようです。
数年前にチベットを旅した時には、現地のガイドの女性が『粉雪』を知っていて、とても驚いた経験があります。一緒に旅をしていた知人が「その曲、この人が歌ってるんだよ」と言った時の、彼女の驚いた顔も忘れられません。音楽にはやはり、国境をも越えて橋を架けていく力があるのだと確信しました。

Skypeで打ち合わせをしてのぞんだ世界的ミュージシャンとの共演

2019年の春、世界的なジャズミュージシャンたちが来日し、日本の著名なミュージシャンやシンガーソングライターと共演する音楽の祭典に出演する機会がありました。アメリカのスーパーベーシスト、ウィル・リーがミュージックディレクターを務めるコンサートで、私がウィルのライブに足を運んだことが出演のきっかけです。その後共演が決まりましたが、ウィルはニューヨーク、私は東京を活動の拠点にしているので、コンサートの打ち合わせはSkypeで行いました。彼は私のバンド時代の曲、そしてソロ活動を始めてからの曲も聞いたうえで「こんなセットリストがいいのではないか」という提案もしてくれて、新たな視点から自分の音楽を見つめ直すきっかけにもなりました。
数日間のリハーサルを経て本番を迎えましたが、素晴らしいバンドメンバーの皆さんと音楽を通じてつながり合い、一流の音楽に触れるかけがえのない経験になりました。音楽は国境を越えるということを実感しましたし、ジャンルや言語の枠にとらわれず、これからもどんどん音楽の幅を広げていきたいと考えています。

取材協力

藤巻亮太

山梨県笛吹市出身。レミオロメンの一員としてメジャーデビューし、「3月9日」「粉雪」など数々のヒット曲を世に送り出す。2012年、ソロ活動を開始。2018年より、自身主催の野外音楽フェス「Mt.FUJIMAKI」を地元山梨で開催するなど、精力的に活動の幅を広げている。公式HP：http://www.fujimakiryota.com/

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