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ピアニストは海外で活躍できる?

ピアニストは海外で活躍できる?

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世界を股にかけ、海外で活躍するピアニストももちろんいます。では、海外で活躍するピアニストになるにはどのようにすればいいのでしょうか。海外のコンクールや留学、さらに海外と日本の活動などについて現役のピアニストに話をうかがいました。活躍する国についても紹介します。

コンクール入賞や留学を機に海外で活動するピアニストも

海外で活躍するイメージイラスト
海外で活躍するイメージイラスト

ピアニストは、もちろん海外でも活躍できる可能性がある職業で、ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、アメリカなど、活躍できる場所はさまざまあります。海外に留学したり、コンクールで入賞し、そのまま現地でピアニストとして活躍していたりする人もいます。さらには、海外の大学の先生として働いたり、演奏家として活動したり、活躍のしかたは多岐に渡ります。ヨーロッパなどでは、大なり小なり日本よりもコンクールやコンサートなどで演奏できる機会が多いので、海外のほうが自分に合っていると言う日本人ピアニストも珍しくありません。はたまた大きなコンクールで入賞して、世界各国を飛び回って活躍しているピアニストもいます。

海外で活動したいのか、日本で活動したいのか考える

私はドイツ留学の経験がありますが「1~2年で絶対日本に帰ってくる」と留学前から決めていました。そのため留学時に「このままドイツにいたい」とはあまり考えず、日本に帰国してからのことを考えていました。実は、海外を拠点にしたり、留学したりしている間は、日本での活動はほぼ休みになってしまうので、長期留学になるほど帰国後の日本での活動について、考えておく必要があると思います。
しかも、留学はひと昔前では行ける人が限られていましたが、今は誰でも行こうと思えば行ける時代なので、留学を経験している人は多いです。それゆえに留学経験がプロフィールに書けたとしてもほかのピアニストとの差別化が難しく、日本で仕事が取りやすくなるとは限らないのが現状です。
現在は日本で活動する人も海外で活動する人も、日本と海外の2拠点で活躍しているピアニストもいて、働き方は多様ですね。日本に比べて海外のほうがフリーランスの活動がしやすい環境にあるようです。海外はフリーランスの芸術家のための保険制度が充実していて、大なり小なりコンサートの数も多いと思います。国によってビザの取得は異なると思いますが、私の友人ピアニストは10年近くドイツを中心に活躍していますし、時々日本に一時帰国して演奏活動をしていますよ。海外でのクラシックコンサートを行うハードルは日本よりも低いと思います。留学中、毎月コンサートを行っていましたが、どこからともなく観客がたくさん来てくれるんです。「日本に比べてクラシック音楽が生活に根付いているんだな」と実感しました。

取材協力

伊藤 慧

フェリス女学院大学音楽学部卒業後、数多くの奨学金を授与されシュツットガルト音楽大学、ブレーメン芸術大学にて学ぶ。国内外のコンクールにて入賞多数。これまでにポーランドクラクフ国立室内管弦楽団、神奈川フィル等と協演。サウンドインレーベルより4枚のCDをリリース。

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