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ピアニストの1日のスケジュール

ピアニストの1日のスケジュール

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ピアニストがピアノに触れない日はありません。しかし、ピアニストの1日の過ごし方はコンサート当日か、またコンサートの開演時間によっても変わってきます。レッスンやレコーディングの日など、さまざまな場合のスケジュールを現役ピアニストにうかがいました。

コンサート当日

マチネ公演時の一日のスケジュール
マチネ公演時の一日のスケジュール

コンサートの日は、マチネ公演(昼公演)とソワレ公演(夜公演)でスケジュールが異なります。マチネ公演は午前に開演することもありますが、多くの場合は14:00に開演します。
マチネ公演
9:00 会場入り
マチネ公演の日は比較的早起きして、会場に入ることが多いですね。朝すぐに家を出られるように、ドレスや楽譜などの荷物は前日までにバッグに詰めて準備を終わらせておくと安心です。
10:30 ゲネプロ
ゲネプロと呼ばれる本番とそっくりそのまま同じ演奏をするリハーサルを行います。私は本番前1~2時間はあまりたくさんご飯を食べないので、お昼ご飯はバナナなどの軽食で済ませます。
14:00 コンサート本番
ヘアメイク、着替えなど準備を済ませてステージに上がります。一度ステージに出ると1時間以上戻ってこられないこともあるので、直前はしっかり水分補給をするのがルーティンです。
16:00 コンサート終了
本番が終了して帰宅後は、次のコンサートに備えて練習をしたり、少しリラックスしたりします。その日のコンサートのことはあまり思い出しません。コンサートの出来が良くても悪くてもあっさりしています。大きいコンサートのときは打ち上げに参加することもありますが、ピアニストは意外と一人で過ごしている人が多いかもしれません。地方コンサートの場合は、数日間その地方を周ることもあります。
ソワレ公演
ソワレ公演の日は14時や15時ごろからゲネプロが始まるので、朝の準備はゆっくりめです。自宅で練習をしてから会場のホールに向かい、19時ごろに本番を迎えます。夜に身体のピークを合わせるために、午前中はのんびり過ごすことが多いですが、ソワレ公演の前にほかのコンサートの音合わせが入ってしまったりすることもあるので、毎日のスケジュールはバラバラです。
コンサートが行われるのは土日が多く、平日は少なめですね。月に3~4本、年間だと大きいものも小さいものも合わせて40~50本ほどコンサートをしています。もちろん、もっと多くの本番をこなしているピアニストはたくさんいますし、ピアノ以外の楽器でオーケストラのような団体に所属していると月に何十本の公演をしたり、学校を回ったりもします。

コンサートのない日

コンサートがない日は、本番に向けてほかの楽器の演奏者とスタジオで合わせたり、自宅でピアノのレッスンをしたりしています。レコーディングの日は朝から晩までスタジオにこもってピアノを弾くこともあります。
レッスンの日は午前中に大学生や社会人の方二人分のレッスンをします。レッスン時間は人によって異なりますが、30分から1時間ほどですね。15時ごろから20時ごろまでは、子どもの生徒にレッスンをします。現在自宅のレッスンには40名ほどの生徒が通ってくれていて、1日に6~7人くらいに指導しています。
レコーディングやレッスンがない場合でも、毎日数時間は練習したり、作曲したり、編曲したりと、ピアノに触っていると思います。

取材協力

伊藤 慧

フェリス女学院大学音楽学部卒業後、数多くの奨学金を授与されシュツットガルト音楽大学、ブレーメン芸術大学にて学ぶ。国内外のコンクールにて入賞多数。これまでにポーランドクラクフ国立室内管弦楽団、神奈川フィル等と協演。サウンドインレーベルより4枚のCDをリリース。

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