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早く正確な情報を世の中に届けることが求められるジャーナリスト。新聞社や通信社、編集部などの社内の人だけでなく取材などでたくさんの人とかかわることの多い職業ですが、どのようなことを心がけて仕事をしているのでしょうか。ジャーナリストに、仕事をするときの心がけを聞きました。
誠意をもって仕事に取り組むことが1番
誠意をもって仕事に取り組むことが何より大事です。インタビューの際は、相手がどんなに偉い方でも、へりくだらないことを心がけています。有名な女優さん、俳優さん、ミュージシャンなどたくさん取材してきましたが、インタビュー時は常に対等だと思っています。絶対に相手の機嫌をうかがうようなことはしません。
事件関係者に話を聞くときは、なかなか話しをしてくれないときもあるので「相手から聞いたことを文字にすることは意味があることだ」ということが相手に伝わるように、相手に寄り添いつつ、必死に説得することもあります。
取材相手と呼吸を合わせる
インタビュー時は、相手との距離の縮め方にも注意しています。今までで2,500~3,000人に取材してきて、失敗したと思うことはありませんでした。しかし「スムーズに会話ができなかったな」と思うときはありました。どうしてだろうと考えたときに、「インタビュー相手と自分の呼吸がうまく合っていなかったから」だと、取材した人数が100人超えたあたりで気づきました。それからは、インタビューの最初の5分くらいは話すことが取材内容と全然関係なくてもいいので、相手と呼吸を合わせることを意識しています。
インタビューをするようになって最初のうちは、重要なことを聞きたい思いからいきなり本題に入ってしまっていましたが、そうすると相手も強張った表情になってしまっていました。私は「エンタメ批評家」などの珍しい肩書きをもっているので、最初のあいさつの時に渡す名刺にツッコミを入れてくれたり、ボイスレコーダーや長年愛用している名刺入れなどの持ち物に食いついてくれる人も多いので、そこから話を膨らませていますね。
お互いに話しやすい空間を作ることでインタビューすることが楽になり、インタビュー相手からも「ついついしゃべっちゃうんだよな」と言っていろいろなことを話してくれるようになりました。有名女優にインタビューしたときに、最初の5分だけ世間話をするつもりが盛り上がって15分ほど話してしまったこともありましたね。インタビューしているさなか、女優さんなどの取材に慣れている人は聞かれたことに対してすぐ答えられますが、質問を自分の中に落とし込んで考えてまとめてから回答を話してくれる方もいます。そこで待つことに耐えられず次の質問をしてしまうと、考えていたことがあったとしてもその考えを引っ込めてしまうので、二度と聞けなくなってしまいます。だからこそ最初の5分で呼吸を合わせ、リラックスした空気にすることが大事です。
阪 清和(さか きよかず)
共同通信社で30年近く記者活動後、2013年に独立。フリーランスのエンタメ批評家・インタビュアー・ライター・MCとして映画・演劇・ドラマ・音楽・漫画の各分野に関する批評やニュース、レポート記事、コラム、エッセイなどをブログ「SEVEN HEARTS」や各種メディアで執筆・ナビゲートしている。