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新聞業界は購読者数の減少から、斜陽産業だとも言われています。しかし、新聞の発行部数が減っても、デジタルコンテンツへの移行が進んでいるため、新聞記者の役割がなくなるわけではありません。今後の新聞社は、紙とデジタルコンテンツの両輪で進んでいくものと思われます。
AIに仕事を奪われないために
人工知能などのAI技術が発達すると、新聞記者の仕事もAIに置き変わるのではないかと考える人もいるかもしれません。たしかに朝日新聞社でも、AIが高校野球の戦評記事を書くなど、新聞社自身もAIに期待している一面はあるでしょう。しかし、人から取材して真実を聞き出す記者の仕事は、人にしか務まりません。つまり将来的には、誰が書いても差異がない記事はAIに、深掘り取材が必要な記事は記者が担うのだと思います。新聞記者には、ますます取材力が求められます。
デジタルコンテンツに対応できる人材
新聞の購読者数が減少している一方で、デジタルコンテンツの需要は高まっています。ある新聞社では、30代の女性にフォーカスしたwebメディアや、国際ニュースに特化したwebメディアなどを運営しています。紙でもデジタルでも記者の役割は大きく変わりませんが、タイトルが面白くなければ記事を読んでもらえないなど、明らかに新聞とは違った性質をもっています。これからは、デジタルコンテンツにふさわしい文章や写真、構成を考えられる人材が、ますます必要とされるでしょう。
専門性
新聞記者はジャーナリストとも呼ばれます。ジャーナリストは、新聞やテレビ、出版など、さまざまな業界で活躍しています。新聞記者としてキャリアを重ねてからフリーのジャーナリストとして独立し、専門分野を生かして仕事をすることもできます。新聞業界に固執しない働き方も視野に入れていいかもしれません。
軽部 理人
1987年、神戸市生まれ。2009年、早大国際教養学部卒業後、朝日新聞社に入社。長野総局や国際報道部を経て、2019年から東京社会部で都庁を担当。趣味はサッカーとスノーボード。長野では雪山に通い詰めたが、最近はもっぱら運動不足が悩み。将来は、銃乱射事件が相次ぐアメリカでの銃規制問題を取材したい。
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