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新聞記者は、会社へ出勤することもありますし、担当している役所へ通うこともあります。「朝早いの?」や「忙しいの?」などよくある質問に答えるため、ここでは、東京本社の社会部に所属して、東京都庁を担当している新聞記者のスケジュールを紹介します。
東京都庁を担当する新聞記者の1日
新聞記者の一日
7:00 起床
新聞記者の1日は、朝刊を読むことから始まります。私は朝ご飯を食べながら、デジタル版の朝日新聞を読むのが日課。朝日新聞だけではなく、「ライバル」である他社の新聞も読んで、いろいろな情報に触れることが大切です。
9:00 出社
私は東京都庁を担当しているので、出勤する場所は、都庁にある「記者クラブ」と呼ばれる部屋です。そこに朝日新聞専用のブースがあり、数人の記者が働いています。出勤したら、前日に考えたスケジュールを確認し、すぐに取材を始めます。
12:00 昼食
東京都庁にいる時の私は、お昼を食べたり食べなかったり。都庁の周りにはたくさんの飲食店があるのですが、12時になるとみんなが一斉にお昼を食べに行くので、どこも混んでいます。ただし、新聞記者は一般的な会社員と違い「12時~13時がお昼休み」といったルールがありません。スケジュールを自分で管理しているので、それ以外の時間帯にお店に行ったり、おにぎりやサンドウィッチなどを好きな時間に食べたりすることができます。
13:00 午後
午後も取材をしたり原稿を書いたりしています。朝から夕方まで、政治家や都庁職員など、いろいろな職業の取材対象者に会います。原稿の締め切り時間は、だいたい18~20時。その頃までに原稿を書くと次の日の朝刊に記事を入れることができます。
18:00 退社
現場にいる新聞記者のリーダーはキャップと呼ばれています。書いた原稿をキャップに確認してもらい、問題がなければ記事執筆の仕事は終了です。
18:00以降
実はここからが、新聞記者の腕の見せ所。週2~3回の頻度で、いろいろな人と会食に行きます。私の場合は、政治家などの取材先と会食することが多く、必ず個室を使います。この会食は、新聞記者にとってとても大切な時間。人脈を作ることで、いろいろな情報を得ることができるようになるからです。
ピンポイントの情報が欲しい! 朝駆け夜討ちのハードスケジュール
「朝駆け」とは、朝早くに取材対象の家へ取材に行くこと。「夜討ち」とは、取材対象が家に帰って来るタイミングを見計らって取材へ行くことです。どうして家に行くのかというと、確実に会えますし、自分の家にいることでリラックスしているため、通常より深い話をしてくれる可能性があるからです。ケースバイケースですが朝駆けは7時ごろ、夜討ちは21時ごろ行います。
軽部 理人
1987年、神戸市生まれ。2009年、早大国際教養学部卒業後、朝日新聞社に入社。長野総局や国際報道部を経て、2019年から東京社会部で都庁を担当。趣味はサッカーとスノーボード。長野では雪山に通い詰めたが、最近はもっぱら運動不足が悩み。将来は、銃乱射事件が相次ぐアメリカでの銃規制問題を取材したい。
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