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図書館司書の必要な試験と資格は?

図書館司書の必要な試験と資格は?

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司書として働く場合にほぼ必須となっているのが「司書」の国家資格です。また、学校で司書教諭として働く場合に必須となるのが「司書教諭」の免許です。ただし、資格・免許があれば司書としては働けるというわけではなく、図書館ごとに定められている採用試験を突破しなければなりません。例えば、公立図書館に正規職員として働きたい場合には、各自治体が実施する地方公務員試験(司書の採用試験もしくは一般行政職採用試験)を受験する必要があるので、4年制大学・短大在学中に公務員試験対策に取り組む必要があります。また、公立の小学校・中学校・高校などで司書教諭として働きたい場合は、各自治体が行う「教育職員採用試験」を、国立大学の図書館で司書として働きたい場合は「国立大学法人等採用試験」をそれぞれ受験します。
このほか、私立の大学・学校の図書館や専門図書館に勤務する場合、学校または図書館ごとに定められた独自の採用試験を受験することになります。国立国会図書館も独自に採用試験を実施しています。このようにどのような図書館で働くかによって採用試験は異なり、司書の国家資格の有無や最終学歴などの募集条件も図書館ごとに異なっているので注意しましょう。
また、図書館の種類を問わず、嘱託職員やパート職員など非正規職員として働く場合も、定められた採用試験を受験し、合格する必要があります。
司書は毎年一斉に一定数の募集がかかるタイプの職種ではなく、不定期に若干名もしくは欠員が出たら補充をするという採用方法であることが多いため、求人情報をこまめにチェックすることも大切になります。

公共図書館の司書を目指すには

・地方公務員試験
※令和5年度「東京都職員採用選考試験~2類採用試験~」の場合
2類採用試験とは、20歳~25歳で、試験区分(職種)によっては必要な資格・免許を持っている人を対象としている採用試験
<採用職種>
司書
<採用予定者数>
2人
<受験資格>
次の2点を満たしている人
・1998年4月2日~2004年4月1日生まれの人
・司書の資格をもつ人(2024年3月31日までに資格を取得する見込みの人も含む)
<試験内容>
・第1次試験
教養試験(一般教養についての五指択一式試験)、専門試験(職務に必要な専門知識についての記述式:図書館概論、図書館制度・経営論、図書館サービス概論、情報サービス論、図書館情報資源概論など)
・第2次試験
口述試験(主として人物についての個別面接)

国立大学図書館の司書を目指すには

・国立大学法人等職員採用試験
※令和5年度の関東甲信越地区採用試験の場合
<採用職種>
事務系(図書)職員
<採用予定者数>
10人
<受験資格>
1993年4月2日以降に生まれた人
なお、司書資格は必須ではない。ただし、第2次試験で「図書館情報学」の専門試験が実施される。
<試験内容>
・第1次試験
教養試験(多肢選択式による筆記試験で大学卒業程度:一般知識、一般知能)
・第2次試験
専門試験(図書館学概論、図書館資料論、資料組織論、資料利用論、図書館管理論および情報管理論に関する専門的知識についての筆記試験)、個別面接考査

学校図書館の司書教諭を目指すには

・学校図書館司書教諭免許状<国>
全国の公立・私立の小学校、中学校、高校などで「司書教諭」として働くためには、学校図書館司書教諭免許状の取得が必須です。
司書教諭免許状を取得するには、教諭免許状(小学校、中学校、高校、特別支援学校のいずれか)に加え、所定の機関で司書教諭講習を受講する必要があります。短大・大学在学中に司書教諭の資格取得を目指す場合には、教諭免許状の取得に必要な単位数の修得+司書教諭免許状取得に必要な単位数の修得(あるいは所定の司書教諭講習の受講)という方法があります。
司書教諭免許を取得後、公立の小・中・高校などで働きたい場合は各自治体が実施する「教育職員採用試験」を受験、私立学校で司書教諭になるには、各学校の教員採用試験を受験し、教諭として採用されることが第一。その後、校内の職務として司書教諭になるように任命された教諭が司書教諭の業務を担当することになります。

専門試験、実技試験がある場合も

司書の採用試験では、図書館情報学の専門知識が問われる筆記試験が行われるケースが多く、短大・4年制大学の「司書養成科目」の授業でしっかり勉強しておきましょう。このほか、小論文や作文試験、適性を見るための実技試験が行われる場合もあります。また、国立国会図書館職員採用試験(総合職試験・一般職試験)では第2次試験で英語試験も実施されています。

そのほかにあると便利な資格

・TOEIC(R) LISTENING AND READING TEST
世界約160カ国で行われている、英語でのコミュニケーション能力を評価する世界共通のテストで、2時間で200問に解答するというもの。
結果は合格か不合格かではなく、10点から990点までのスコアで表示されるので、現時点での実力を詳細に把握することができます。
大学図書館や研究機関に勤務する場合は、英語による論文や専門書に触れる機会や、外国人の教職員、留学生とのコミュニケーションが多くなるため、日常会話レベル、もしくはそれ以上の英語のスキルを問われることが多くなります。
司書採用試験の際、自身のレベルを相手に伝えるための客観的なツールとしてTOEIC(R) LISTENING AND READING TESTの結果を活用できるでしょう。

2024年9月更新

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