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絵本作家を志望する場合、まっさきに思いつくのは絵の勉強。学生時代に美術の授業を特に頑張っておけばいいことは、理解しやすいでしょう。それ以外には、どのような勉強や経験をしておくと将来的に役立つのかは知りたいところ。高校生の時に習慣づけておくといいこともあわせて紹介します。
学習や勉強以外にも自由な発想の遊びを創造してみてほしい
絵本作家になるためには、絵を描くための美術、物語を組み立てる面では国語の授業など、いろいろと学校で学んだことも応用できますが、それにもまして「発想の自由度」というものが絵本作家の資質として重要となってくるそうです。
実際に絵本作家として活動している人の体験談によると、学習や勉強はもちろんのこと、むしろ遊びのほうが役に立つ場面が多いとのこと。それも型どおりの決まった遊びではなく、自由にこういう遊びをやってみようという発想をすることが大事で、自分で何かしらの遊びを生み出せるような人が絵本作家に向いているといいます。
例えば、いろいろな言葉を逆さまにしてみる遊び心や、子どものように自由な発想の下遊ぶ力が大切です。
大人向けの絵本も増えてきたとはいえ、やはり絵本の読者は子どもが基本となるので、子どもが楽しくなるものを考え出すことが必要です。大人に近づくにつれ、だんだんと抽象的な思考になりがちな傾向がありますが、高校生になっても幼稚園や保育園に通っていたときのような気持ちになることや、またそのときの感覚を思い出すということを普段から心がけておくといいとのことです。
一つのことにどれぐらい情熱を傾けられるか
絵本作家になるためにむだになるようなことは少なく、勉強も遊びも含めて、とにかくいろいろな体験をしておくと、絵本のストーリーを考える際に役立つことがあるそうです。
絵本作家には、作画とストーリーの両方を手がける人、絵だけを描く人、ストーリーだけを考える人という3パターンありますが、やはり絵本作家を志す人は絵もストーリーも書きたいと考えている人が大半です。
そうなると画力も物語を生み出す力も養う必要がありますが、高校時代からできることとして、毎日少しずつでも絵を描き続けていること、物語を考え続けることが大事とのことです。
実際に絵本作家として活動している人には、朝から晩までずっと絵を描いていてそれが楽しくてしかたがないという人が多いそうなので、早いうちから絵を描いたり話を考えたりすることを習慣化しておくと、将来的に有利に働く可能性が高いようです。
絵本作家に限ったことではないかもしれませんが、続けられることは一つの才能です。描いていないと、ペンを持っていないとそわそわしてしまうぐらいの気持ちで取り組んでみましょう。
取材協力先 加藤 志異
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