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航海士の20年後、30年後はどうなる?

航海士の20年後、30年後はどうなる?

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近年発達するAIは、航海士の仕事や働き方にも大きなメリットを及ぼしています。AIやIoTの技術開発や普及により、さまざまな研究が進められ、実用化を目指しているものもあります。自然と共存しながら船舶をオペレーションしていく航海士にとって、20年後、30年後はどうなっていくのかを解説しましょう。

仕事や働き方は向上し続けている

航海士に欠かせない航海計器は、近年劇的な進化を遂げています。
例えば電子海図。従来は紙の海図を広げ、定規を使ってラインを引いたり書き込んだりしていましたが、今ではタッチパネルで動かせます。浅瀬などの危険な場所を簡単にチェックでき、船のコースラインの修正もスムーズに行うことができます。船舶自動識別装置(AIS)は、周囲の船の名前や種類、針路をリアルタイムに把握できます。GPSコンパスは、衛星からの信号によって悪天候でも正確な方向を示してくれます。
基礎知識としてアナログ機器の使い方の習得は欠かせませんが、同時に進化していく機械の扱い方を学び、新しい技術を習得することも非常に大切です。

自動運航船が走る未来

自動車で自動運転技術が進んでいるように、船も自動運転の未来が見えています。
海上ブロードバンド通信の発展や、IoT・AI技術などの急速な進歩、電子海図の普及など、船にまつわるさまざまな技術革新を受けて、2018年から産官学が連携して自動運航船の研究が進められています。この自動運行船の実現により、7割がヒューマンエラーだといわれる海難事故の軽減や、船員の人手不足の軽減、労働環境向上を期待。特に内航船においては、2025年までの無人運行船の実用化に向けて50社を超える企業が連携し、実証実験が行われています。
すでに機関士は、MO運転制が装備された船では夜間に機関室を無人化でき、当直せずに済むようになっていますが、航海士は常に海を見張らなければならないため当直が欠かせません。けれど自動運行船が実用化されれば、航海士の労働負担も大いに改善されるでしょう。一方で、今まで人の目と経験で保ってきた安全性をどこまで機械化するかについては、引き続き課題があることも指摘されています。

2025年2月更新
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