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航海士の学校の選び方

航海士の学校の選び方

全国のオススメの学校

航海士になるためには、船舶職員を養成する商船系の教育施設で学ぶのが一般的な方法です。船舶職員養成施設には、文部科学省所管の国立大学や商船高等専門学校、国土交通省所管の海技大学校や海上技術短期大学校、海上技術学校、さらに私立大学などがあります。これらの学校で所定の課程を修めると、大学では外船船員になれる3級海技士(航海)の試験において筆記試験が免除され、口頭試験と身体検査のみの受検が可能となります。

大学

船舶職員を養成する大学は限られており、国立の東京海洋大学(海洋工学部 海事システム工学科)、神戸大学(海洋政策学部 海技ライセンスコース)と、私立の東海大学(海洋学部 海洋理工学科 航海学専攻)となります。いずれも資格取得に必要な乗船実習を積む必要があり、卒業後さらに乗船実習科で6カ月間の乗船を実施(在学中と合わせて計12カ月の乗船実習)することで、3級海技士(航海)の筆記試験免除の資格が得られます。
また、水産系学部である東京海洋大学(海洋生命科学部・海洋資源環境学部)、鹿児島大学(水産学部)、長崎大学(水産学部)の卒業者は、さらに東京海洋大学の海洋科学専攻科(1年)に進学することで、同様に3級海技士(航海)の筆記試験が免除となります。
そのほかの一般大学や短大の卒業者でも、海技大学校の海上技術コース(推薦は2年、一般は2年6カ月)に進めば、3級海技士(航海)の筆記試験が免除となります。
一般大学から自社養成する海運会社に就職するルートもありますが、就職の難易度は高いとされています。

大学校

船員になるためのカリキュラムのある大学校は国立の2施設。
水産大学校は、水産に関する人材の養成機関。本科の海洋生産管理学科(4年)で学び、卒業後さらに専攻科(1年)に進むことで、3級海技士(航海)の筆記試験免除の資格が得られます。大学と同様に学位も得られます。
海技大学校は、船員のための養成機関。一般大学などの卒業者を対象に3級海技士(航海)を目指すコースや、すでに乗船履歴のある人が6~3級の資格取得を目指すコースがあります。なお学位の取得はできません。

海上技術短期大学校

国立の海上技術短期大学として5校あります。宮古海上技術短期大学校、清水海上技術短期大学校、波方海上技術短期大学校の3校は、航海士と機関士(内燃機関4級海技士)の同時取得を目指すカリキュラムとなり、履修期間2年のうち乗船実習は9カ月。小樽海上技術短期大学校、唐津海上技術短期大学校は、4級海技士(航海)のみを目指し、乗船実習は6カ月です。卒業後は4級海技士(航海)の筆記試験免除の資格が得られます。

商船高等専門学校

中学卒業後に進学できる商船系の国立高等専門学校には、富山高等専門学校、鳥羽商船高等専門学校、大島商船高等専門学校、広島商船高等専門学校、弓削商船高等専門学校の5校があります。高等専門学校は通常5年ですが、商船学科は乗船実習が必要なため、卒業までは5年6カ月を要し、4年6カ月の座学と1年間の乗船実習が行われます。卒業後は3級海技士(航海)の筆記試験免除の資格が得られます。

水産高校

海技士を目指すコースのある水産高校では、卒業と同時に4級海技士(航海)の筆記試験免除の資格が得られ、就職や進学で1年9カ月の乗船履歴を積むことで口述試験に進めます。さらに専攻科(2年)に進むと、乗船履歴に加えて上の3級海技士(航海)の筆記試験免除の資格が得られます。

海上技術学校

中学卒業後に4級海技士(航海)を目指す最短ルートの一つが、国立の海上技術学校です。館山海上技術学校、唐津海上技術学校、口之津海上技術学校の3校があり、履修期間3年のうち3カ月間の乗船実習が含まれます。高等学校同等の資格が得られるので大学などの進学も可能ですが、さらに6カ月間の乗船実習を行うか、就職して1年9カ月の乗船履歴を積むと、4級海技士(航海)の筆記試験免除の資格が得られます。海技大学校(2年5カ月)に進めば、3級海技士(航海)の筆記試験免除を目指すこともできます。

2025年2月更新
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