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航空管制官の仕事内容

航空管制官の仕事内容

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航空管制官はレーダーを使用したり無線通信を用いたりして、航空機が安全に飛行できるように誘導する仕事です。主に、空港と航空交通管制部のそれぞれの航空管制官が連携して、安全な空の交通を守っています。空港内にある管制塔では、そこから見える航空機に対して離陸・着陸の許可を出し、レーダー管制室から無線を用いて方向や高度の指示を出します。航空機同士の安全な間隔を確保するため常に注意して空を見渡す重要な仕事です。全国4カ所にある航空交通管制部では、空港から別の空港へと飛行中の航空機を誘導する航空路管制業務を担当しています。また、上部組織である国土交通省や外部機関で、管制業務以外の仕事を担当することもあります。

飛行場管制業務

空港内にある管制塔(コントロールタワー)から目視で航空機を捉え、離陸・着陸の許可や飛行場の走行経路の指示などを出す管制業務です。空港を中心とした約9km圏内の空域を担当します。管制塔には、滑走路を使う順番を決めて離陸や着陸の許可を出す「飛行場管制席」、誘導路の進み方を指示する「地上管制席」、飛行コースや高度を出発前に承認する「管制承認伝達席」、レーダー管制室や航空交通管制部にいる航空管制官などとの連絡を調整する「調整席」という4つの席があり、それぞれに担当の管制官がつきます。

ターミナル・レーダー管制業務

空港内にあるレーダー管制室から、空港の近く約100㎞圏内を飛行する航空機をレーダーによって捉え、空港から離陸した航空機の方向や、着陸する航空機の進入コース・高度・速度などの指示を行います。航空機が効率的に飛行できるように進路や順序を決定し、パイロットに無線で連絡する大切な仕事です。この業務を担当するのが「レーダー対空席」のほか、管制塔や航空交通管制部にいる航空管制官などとの連絡や調整を行う「レーダー調整席」もあります。

航空路管制業務

全国4カ所にある航空交通管制部で、空港周辺以外の航空路を飛行中の航空機と交信し、指示などを出す管制業務です。航空交通管制部にある「レーダー対空席」では、上空を飛行する航空機に対して経路、高度の指示などを行います。「レーダー調整席」では、空港にいる航空管制官などとの連絡や調整を行います。

30分~1時間程度で業務を交代

航空管制業務は集中力が必要な仕事で、長時間同じ業務を続けることは困難といえます。そのため、空港での管制業務も航空交通管制部の管制業務も、30分~1時間程度でそれぞれの業務を交代しながら進めていきます。

交通の調整をするフローコントロール

フローコントロールとは、空港やセクターに向かう航空機が一度に集中しないよう、航空機の出発時刻を調整して混雑を防ぐことです。航空管制官は飛行前や飛行中の航空機の流れを調節することで、航空機の円滑な運航を支えているのです。

24時間体制の職場

航空機は常に空を飛んでいるため、それを支える航空管制官の業務も24時間体制の交代勤務で行われます。24時間管制業務が提供される官署では、一例として早番・早番・遅番・夜勤入り・夜勤明け・休日というサイクルを基本としつつ、休日と勤務時間は「一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律」に規定されている通りに確保されます。時間限定運用の空港では、夜勤はありません。また、空港は年中無休のため、休日は曜日にかかわらず交代で取得します。

2024年9月更新

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