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海上保安官になるには、海上保安大学校か海上保安学校に入学する必要があります。
どちらの学校も、試験は国土交通省職員の採用も兼ねているため、入学時から国家公務員として扱われ、給与が支払われます。卒業後は海上保安庁の各部署に配属されますが、はじめは海上勤務に就くのが一般的なようです。なお、受験にあたって年齢に制限があるため、各学校のホームページなどで確認しましょう。また、海上保安庁が発行する「平成28年(2016年)海上保安レポート」によると、2016年4月1日時点で女性職員は843名です。海上保安庁の定員である約13000人に対して、女性が約6.5%と少なく感じられますが、キャリアアップについて性別で差が出ることはなく、現場で活躍する女性の海上保安官も多く見られます。
海上保安大学校
海上保安大学校はほかの大学とは異なり、海上保安庁の幹部職員として海上保安業務を担う人材を育てるために国が設置した省庁大学校です。
4年間の本科教育を卒業し、世界一周の遠洋航海や、犯罪捜査・鑑識、海難救助など海上保安業務に直結した実務を学ぶ6ヵ月間の専攻科に進みます。専攻科修了後、国際業務課程と呼ばれる3ヵ月の研修を経て、全国各地の巡視船艇に配属されます。海上保安大学校では、2年次に航海学をはじめとした航海士として必要な知識と技能を学ぶ第Ⅰ群(航海)、機械力学をはじめとした機関士として必要な船舶機関全般の知識と技能を学ぶ第Ⅱ群(機関)、情報通信工学にかかわる工学的授業、通信工学実験などの実習を修得する第Ⅲ群(情報通信)の3つのコースから専攻を選択します。また、4年間の本科を卒業すると一般的な大学の学部と同じように学士(海上保安)の学位を取得し、大学院受験の資格が得られます。
海上保安学校
海上保安学校は、海上保安庁の職員養成のために設置された海上保安庁の教育機関です。
入学試験(海上保安庁職員の採用試験を兼ねています)では、船舶運航システム課程(航海、機関、主計の3コースから選択)、航空課程、情報システム課程、海洋科学課程の4課程計7つから選択します。
・船舶運航システム課程
船舶運航システム課程は巡視船艇を運航するのに必要な知識や技能および海上犯罪取り締まりなどの海上保安官として必要な知識を修得する課程です。巡視船艇などの運航を担当するようになる航海コース、巡視船艇などの機関の運転や整備を担当するようになる機関コース、巡視船艇などの中で経理や調理を担当するようになる主計コースの3種類があり、希望のコースを選択して受験します。
・航空課程
航空機を操縦するのに必要な基礎知識や、海上犯罪取り締まりなどの海上保安官として必要な知識を修得する課程です。
・情報システム課程
巡視船艇・航空機、陸上の通信機器の運用、管理のほか、船舶の安全運航に必要な情報提供や灯台などの航路標識の保守、運用、さらに航行の安全業務についての知識、技能を修得するとともに、海上犯罪取り締まりなどの海上保安官として必要な知識を修得する課程です。
・海洋科学課程
航海の安全を確保するために必要な水流や海流など、さまざまな海洋データを収集、解析し、提供する海上保安官を養成する課程です。
海上保安官になるには?
海上保安官の仕事について調べよう!
海上保安官の先輩・内定者に聞いてみよう
本科卒(第I群(航海)・警察コース)
海上保安官を目指す学生に聞いてみよう
公務員公安系コース 海上保安官コース
航空学科 大学コース
公務員公安系コース