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通訳の楽しいことと大変なこと

通訳の楽しいことと大変なこと

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通訳は人と人のコミュニケーションの間に立つ脇役の仕事です。人と人の間に挟まれて感情を共にしたり、双方の価値を理解したりでき、人間的成長が望める職業でもあります。当然、それが通訳者としてのスキルアップにもつながり、より高度な仕事依頼も期待できるようになります。

通訳の魅力は活躍の場が世界ということ

通訳者の仕事の現場は1カ所というわけではありません。自分が勤める会社所在地だけでなく、海外まで出向く可能性もあるなど、グローバルな活躍が望めます。また、いろいろな国の事情、価値観にも触れられ、人間力もアップするというのも魅力といえるでしょう。さらに、通訳の対象がビジネスであれば食料品、物産、金融、テクノロジーなど、文化であれば音楽、芸術、スポーツなど、数多くの世界を知ることができます。

地味で、こつこつとした努力が未来を切り開く

通訳は黒子、つまり目立つ存在であってはいけません。つまり、自分の意見や感情を表に出すことはできません。時には、こう言えばいいのにということもありますが、あくまでも当事者同士の話し合いですので、勝手な発言は許されません。
また、言葉は生きていますから、日本語にしても外国語にしても、最新の単語や言い回しにアンテナを張っていなければなりません。ビジネスを取り巻く商習慣や契約など基本的なものには大きな変化はありませんが、技術やテクノロジー、経済、流通などは日進月歩ですので、それに伴って新しい言葉や単語、言い回しもどんどん頭につめ込んでいかなければなりません。
通訳をしていて困るのがネイティブ以外の外国人が話す言葉に癖がある場合です。例えば、中国人が話す英語に、中国独特の発音やイントネーションがあったりします。時にはうまく聞き取れず、もう一度お話しくださいとお願いすることになり、それを何度も繰り返すと、相手にも依頼者にも不信感を与えてしまいます。ですから、いろいろな国の人が話す外国語に慣れる必要もあります。あらかじめプロフィールなどをチェックしておいて、場合によってはその国の辞書などをそろえておくような心構えも必要になります。

2024年8月更新

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