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通訳の20年後、30年後はどうなる?

通訳の20年後、30年後はどうなる?

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2023年に来日した外国人は2506.6万人と発表され、今後、さらに増えることも考えられます。観光ばかりでなくビジネスシーンでも欠かせない通訳者の不足が懸念されています。

通訳の需要は高まってきている

日本は、海外との貿易で経済大国へと成長してきました。そこで通訳者が活躍したことは言うまでもないでしょう。さらに政府は観光資源にも期待を寄せており、多くの外国人が訪れる観光立国としての未来像も高らかにうたっています。そうした状況を考えると通訳の仕事は右肩上がりに成長していくものとみられています。
実に前途有望と思える通訳者ですが、その一方で、スマホをかざすだけで日本語メニューが英語や中国語に瞬時に翻訳されるという優れもののアプリが登場するなど、安穏としていられない一面もあります。

AI通訳ロボットは万能?

通訳・翻訳機能はスマホだけでなく、通訳に関する人工知能を搭載したロボットも登場し、その通訳機能の進歩は目覚しいものがあり、やがては通訳の仕事もAIに奪われてしまうのではと心配する声も少なくありません。しかし、日本独特の言葉ともいえる「いただきます」や「ごちそうさま」などは、英語などの外国語に置き換えるのは難しいという局面もあります。これは心にかかわることだけに、人間に分があるようです。もっとも外国にも日本語に当てはまらない言葉もあります。それをスムーズに訳すには、それぞれの国の精神や文化、歴史的なことも熟知して、さらにいえば、そこにある心も理解しておかなければなりません。例えば、「No」という言葉一つを取っても、遠慮気味に発せられた場合と、強い意志をもって語られた場合とで、通訳者としては、その感情をも含んで訳さなければならないケースもたくさんあります。AIとの差別化をしていくには、心を理解した通訳者を目指すのが一番のようです。

2024年8月更新

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