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銀行に就職した人が必ずしも最初から銀行を志望していたとは限りません。さまざまな経験と思考を重ねて、最終的に銀行への就職を決めた人はたくさんいます。どのような過程を経て、銀行志望にたどり着いたのかを見てみましょう。
世界を舞台にする仕事を探していた
今回取材した銀行員の父母は、医療系の専門職だそうです。そうした父母の影響で、医療系の大学に進学することも考えました。しかし、どうも自分に向いているようには思えず、文系の大学に進学することにしました。
しかし、大学入学後も「将来は専門職に就く」という考えは頭から離れず、弁護士や公認会計士の資格受験も検討していました。そんな頃、先輩が立ち上げたベンチャー企業を手伝う機会がありました。そこで感じたことは「思っていた以上にビジネスのハードルは低い」ということです。ビジネスのおもしろさを感じ、資格にこだわる必要はないかもしれないと考えるようになっていきました。
当時は漠然と何か大きなことがしたい、大きな舞台で仕事がしたいと考えていました。履修していたゼミでは、世界の中での日本の存在感、日本企業の海外展開などについて学んでいました。そこから自然に、世界を舞台に仕事をしていきたいと思うようになったそうです。
ゼミの先生の影響もあって、市場を海外にも求めている日本企業を優先して考えるようになります。まず思い浮かんだのは商社でした。そして商社と一緒に海外に展開している企業、建設業や金融業も視野に入れていきました。就活をしていく中で、日本企業が海外で展開する大きなプロジェクトを資金面でサポートしているのは銀行だと気づきました。
就活中も「専門性を高めたい」との思いはずっともっていたそうです。ビジネスをしていくうえでファイナンスの専門性を身につけたいと考え、最終的に銀行に就職することにしました。
業界を選んで就活をしたのではなく、まずは漠然と世界を舞台に働きたいイメージがあって、それができる会社はどこだろう、と考えて探していきました。そしてその中で専門性を高められるのはどこかという視点で絞っていった結果が銀行でした。
銀行の業務は拡大している
現在はM&Aの業務に就いています。その前は支店で法人営業を担当していました。海外にかかわる仕事はまだしていません。その意味では就職前に描いていた業務に就いているわけではありませんが、今は、まずは現在の部署で専門性を身につけることが大切だと思っています。
銀行の業務は昔に比べて拡大しています。お客さまに資金を融資することだけがメインではなく、市場部門や国際部門などさまざまな分野で仕事をしています。このままM&Aのプロフェッショナルになるのも一つの道ですし、国際部などの別の部門で仕事をするかもしれません。
どんな仕事をすることになっても、専門性を生かして、お客さまに価値を提供できる仕事をしていきたいと思っています。
銀行員になるには?
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