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土地や建物などの経済的な価値を鑑定評価するという仕事は、不動産鑑定士だけが行うことのできる独占業務です。国や地方自治体が公表する土地の価格や不動産取引に関する金額なども、不動産鑑定士の鑑定評価に基づいて決定されます。このように社会的な責任や影響力が大きいところは、不動産鑑定士が誇りをもって働くことができるポイントと言えます。また、不動産はもちろん、法律、経済、会計などの幅広い知識が求められる専門性の高い仕事であるということも、大きなやりがいになっています。
独占業務
不動産鑑定士は資格を取得するだけでも難しく、登録者数は全国でも約7800人(2012年現在)しかいません。これだけでも十分にやりがいのある仕事ですが、不動産の鑑定評価は、不動産鑑定士だけに限定された独占的な仕事です。不動産鑑定士という資格を得た少数の人だけが携わる重要な仕事だと実感することが、やりがいとなるようです。
社会的な責任の重さ
不動産鑑定士は公的な仕事を受注することが多く、国から依頼を受けて公示地価に関する鑑定評価を行うほか、都道府県の地価調査や路線価格評価などを行います。こうした仕事は会社経営者や投資家にも大きな影響を与えるため、不動産鑑定士は大きな社会的責任を負っています。この責任の重さが、仕事のやりがいにつながっているようです。
専門性の高い仕事
不動産鑑定士の業務は鑑定評価だけにとどまらず、不動産にかかわるコンサルティングから土地開発や街づくりのアドバイスまで、その活動範囲は広がっています。不動産鑑定士のニーズが高まる中で仕事の規模も拡大しており、街の開発事業などの大きなプロジェクトに参加して専門性を発揮できるところも、仕事への満足度を高める要素となっています。また、業務範囲の拡大に伴い、独立開業はもちろん、不動産会社や金融系の企業に所属して不動産のエキスパートとして専門能力を発揮することもできます。このように、さまざまな働き方を選択できるのも大きな魅力です。