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ファイナンシャルプランナーの20年後、30年後はどうなる?

ファイナンシャルプランナーの20年後、30年後はどうなる?

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発達し続けるAIを仕事や生活にどう役立てるのかによって、ファイナンシャル・プランナーの仕事・働き方が変わる可能性があります。自分で考える力をもって判断することと、AIをうまく活用することがポイントだという、あるファイナンシャル・プランナーの考え方を解説しましょう。

人生観をもって仕事にあたり、AIをうまく使いこなす

AIを仕事や生活にどう役立てていくのか。AIに仕事を任せることができるのか。これは現在の日本で、さまざまな業種において問われている問題ではないでしょうか。
AIにも仕事はできるかもしれませんが、やはり質によると考えられます。AIは作っただけでは動きませんし、ビッグデータなどを入力し、勉強させる必要があります。AIに全人類に関する金融関係のデータが入っているわけではありませんし、それを集めることは至難の業です。
人間が各自の人生を振り返ってみたときに、全く同じ人生はないはずです。それと同じで、金銭管理や感覚については人によって大きな差があります。AIにそんな大切なことを決めてほしくないと反発する人もいるかもしれませんし、人生観というものがあるでしょう。
すると、問題は使い方ではないでしょうか。AIはどこかのある一部にしか使うことしかできないはずです。
なぜなら、電気が止まったらAIは使えなくなってしまうからです。電気が止まった場合に人間が何もできないのでは困ってしまいます。つまり、自分で考えられる力をもっていないと危ないのです。何か起こったときに自分の力で考え、行動できるのが人間ではないでしょうか。自分で考えつつ、AIを賢く活用することが一番いいと、あるファイナンシャル・プランナーは考えます。

AIに頼り過ぎず、自分で決めるべき

確かに、AIを利用すると楽になることはあるでしょう。AIで使えるものは使い、AIに任せることは任せますが、その内容はあらかじめ、すべて人間が理解しておくことが前提です。例えば、運用商品の選定や絞り込みなどについては、AIの処理スピードは格別に速いはずです。ただ、AIは条件がないと選択してくれません。それをプログラミングするのは当然人間です。参考までにAIにやってもらうとしても、自分でやらないとおもしろくないと、あるファイナンシャル・プランナーは話します。
AIがファッションのコーディネイトをするなど、うまく活用できている業界もあります。迷ったときにAIに参考意見を聞けるのは一つの選択であり、いいことですが、やはり最終的には自分で決めることになるのではないでしょうか。
検索など、たくさんあるなかでの絞り込みにはAIは最適です。条件を入れた検索などは処理スピードの速さからAIに勝ることはありません。よほど詳しく貴重な情報をもっていれば別かもしれませんが。
AIは人間が作ったものです。AIだからすべてがいいわけではないと考えます。うまく活用できればできるに越したことはありませんが、AIに頼りすぎるのは危険であり、何よりおもしろくないと、あるファイナンシャル・プランナーは考えています。

取材協力・監修

大間武※2020年8月31日更新

ファイナンシャルプランナー。飲食業をはじめ多業種の財務経理、株式公開予定企業などの経理業務構築、ベンチャーキャピタル投資事業組合運営管理を経て、2002年ファイナンシャルプランナーとして独立。2005年株式会社くらしと家計のサポートセンター、NPO法人マネー・スプラウト設立。「家計も企業の経理も同じ」という考えを基本に、「家計」「会計」「監査」の3領域を活用した家計相談、会計コンサル、監査関連業務、講師・講演、執筆など幅広く活動。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。

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