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アクチュアリーが歩む代表的なキャリアステップにはどのようなものがあるでしょうか。生保や損保、年金、また外資系などの資本の違いでもキャリアの積み方には違いがあるようです。ここでは損保でのキャリアステップについて、国際的なアクチュアリーとしての活躍を含めて確認してみましょう。
アクチュアリーとしてキャリアを積んでいく
アクチュアリーとしてのキャリアステップは、商品開発や経理、リスク管理などの本社部門を複数部署経験しながらスキルを身につけてキャリアを積み、昇格していくケースが一般的です。なかには、商品開発部門で蓄えた豊富な商品知識を生かして、営業部門にチャレンジする人もいます。
アクチュアリーの上位職として「保険計理人」があります。保険会社の商品開発の際に売値を決めたり、決算の内容を決めたりする場合に中立的な立場で判断をする重要な職位です。例えば、商品部で数理技術を使って価格を設定する場合、不当に安く設定することもできますが、保険数理人はそのような判断を中立の立場で止める役割があります。保険計理人はアクチュアリーの資格を有していないとできない仕事で、保険数理の仕事の5年以上の経験が必要とされ、専門知識のほかに豊富な業務経験が求められます。アクチュアリー的にいろいろな部門を見て数理を極めたいという人は目指す人も多いようです。
国際的に活躍するアクチュアリーが増えている
近年、損保業界では海外の保険会社に対するM&A(merger and acquisitionの略で、合併と買収の意味)が盛んにおこなわれているため、子会社となった世界中の拠点でもアクチュアリーが必要とされています。
保険業界のリスク管理分野では、地域が違えばどんな災害が起こるかが違ってきます。例えば、アメリカではハリケーン、欧米では水災、アジアでは洪水や津波など、地域によってリスクが違い、それによって保険料も変わるのです。どの地域でどのぐらいリスクをとって、どのぐらい儲ければ、世界全体での儲けがどのぐらいになるかが会社として大切になります。リスクをとるとリターンもありますが、リスクが発現した際に会社がつぶれてしまう可能性もあるので、バランスが大事です。つまり、リスクとリターンのバランスが重要視されていて、そのためにもリスクはそもそもどのぐらいなのかを評価しなければなりませんが、内容の数値化はアクチュアリーでなければできませんし、アクチュアリーの仕事としてそれが一番難しいことでもあります。M&Aで海外などに拠点が増えれば増えるほど、アクチュアリーのスキルをもった駐在員の需要があるわけです。
買収した会社自体が大きければ、当然そのなかにも現地のアクチュアリーはいるので、その人たちとのコミュニケーション係という意味でも需要は非常に高くなります。数理系で現地のスタッフとコミュニケーションをとるためには専門知識がある人が話すほうがスムーズで誤解もないからです。
近年、損保業界ではアクチュアリーの採用が増えていますが、海外の現地法人や支店で国際的に活躍するアクチュアリーは今後もますます増えていくと考えられます。