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公認会計士の20年後、30年後はどうなる?

公認会計士の20年後、30年後はどうなる?

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社会の情勢に合わせ発展をしてきた公認会計士。人工知能の発達など、大きな変化が予測される20年、30年先には、どのような変化が待ち受けているのでしょうか。

公認会計士の仕事は、今後なくなる?

「今後、多くの仕事が自動化される」という衝撃的な論文が、イギリスのオックスフォード大学で人工知能の研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授から発表されました。

この論文において、「コンピュータに代わられる確率の高い仕事」として挙げられた職業リストのなかに、「簿記、会計、監査の事務員」というものがあったことから、「公認会計士の仕事がなくなる」と解釈され、話題となりました。

ただし、オズボーン准教授の見解は、あくまでも公認会計士の仕事の一部がコンピュータに置き換わることを予測したものであり、職業そのものが自動化されるということではないと考えられます。

例えば、監査業務のなかには、大手企業が保有する大量の文書を仕分けするという作業もあります。ただひたすら書類に目を通します。こうした仕事は、人工知能が文字認識によって判断できるようになるかもしれません。

しかし、公認会計士の仕事には、人とのコミュニケーションが欠かせません。例えば必要な情報を出してもらうようにクライアントと調整したり、顧客の課題に耳を傾け解決方法を考えたりと、コンピュータでは代わることのできない仕事が少なからずあるのです。

そうすると、今後より重要性が増すと予想されるのが、コンサルティング業務です。数字のプロとして、クライアントのビジネスをより成長させるためのアイデアを提示するような能力が求められることになるでしょう。

さらに、人工知能やロボティクスなどの最先端分野を避けるのではなく、積極的に学ぶことによって、公認会計士の仕事の幅を広げていくことも可能です。時代の変化を見据えたアドバイスができれば、仕事で生み出せる価値を増やすこともできるでしょう。

コミュニケーションのスキルを磨けば、営業で成果を出したり、事務所の経営に生かしたりすることもできます。コンピュータに任せれば足りる仕事はまかせ、人間だからこそできる能力を伸ばしていきましょう。

公認会計士が得られるスキルの価値

公認会計士の仕事で得られる能力には、普遍的な価値があります。例えばその一つが「責任感」です。

キャリアをスタートさせて3年ほど経つと、特定のクライアントに対して責任者として対応することになります。相手は大企業の財務責任者。おそらくは40代から50代の方でしょう。そのような人たちと対等な立場で話ができるのは、公認会計士ならでは。こうした対人能力は、どんな仕事でも生かされます。

また、公認会計士はチームで動くため、リーダーとしてチームビルディングの経験をすることもできます。同世代の人たちに比べ、より管理者に近い立場で仕事ができることもメリットの一つです。

こういった経験は自信につながります。時代の変化を恐れず、公認会計士だから得られる価値にフォーカスしながら、キャリアアップを目指していきましょう。

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