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公認会計士として登録するためには、試験に合格するだけでなく、2年以上の実務経験をクリアする必要があります。今回は、公認会計士のキャリアがスタートする実務経験期間の過ごし方についてお伝えします。
2年間の実務経験で仕事を知る
公認会計士の資格試験に合格後、2年間の実務経験が必要となることから、一般的には監査法人に勤めて実務経験のクリアを目指します。実務経験の内容は、「実務補助」と「実務従事」というもので、それぞれ以下のとおり定められています。
・実務補助:監査証明業務に関して公認会計士又は監査法人を補助すること
・実務従事:財務に関する監査、分析そのほかの実務に従事すること
これらの業務を、先輩の公認会計士を補助する立場で経験していくことになります。
「監査」について説明しましょう。ある一定以上の規模の会社は、投資家に経営状況などを伝えるために、会社の財産や借金、取引の状況などを「財務諸表」と呼ばれる書面にまとめ、情報公開する義務があります。ここで、本当に正しい情報となっているのかを、独立した第三者的な立場からチェックし、意見を示す一連の作業のことを「監査」といいます。
公認会計士としての仕事の経験が浅いうちから、監査業務に携わるわけですが、いきなり十分な仕事ができるわけではありません。監査業務といっても、チェックする項目は多岐にわたります。
仕事のイメージとしては、例えば会社の帳簿上の現金と、実際に金庫にある現金を比較したり、預金の残高をチェックしたり、書類の整理をしたりというもの。先輩から指導を受けながら、監査のポイントを覚えていくのが、1年めの過ごし方となるでしょう。
勤務時間が終わってから受ける「実務補修」
監査法人での仕事が終わってからも、実務経験1年めの人には、まだやることがあります。「実務補修」です。
実務補修とは、公認会計士試験に合格した人を対象として、公認会計士として必要な技能を修得させるために、行われているものです。
実務補修を受ける「実務補修所」は、東京・東海・近畿・九州の4箇所にあり、さらに、東京実務補修所の傘下として、札幌・仙台・長野・新潟・静岡・金沢・広島・高松の8支所があります。
実務補修では、これらの施設で通常の講義を受けるほか、インターネットを用いたeラーニングやゼミで学びます。試験や課題研究などもあり、充実した研修を受けることができます。
これらの授業を、3年間にわたり受講し、単位を取得していくことになります。ここで取得する単位は、1年めで180単位以上、2年めは40単位以上、3年目には15単位以上となっており、とくに1年目の人に負担が多くなっています。
必要な単位を取得できないと、最後に行われる修了考査という卒業試験を受けることができず、公認会計士として登録することができなくなってしまいます。
講義などは、基本的に平日の夜や土日に行われているため、1年めは忙しく過ごすことになるかもしれません。実務補修や2年間の実務経験をクリアすれば、晴れて公認会計士として登録することができますので、そこからは一人前の会計士として活躍の場を広げていけます。
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会計システム4年制学科 卒
商学部 会計学科(※2009年4月より、現在の経営学部 経営学科に改組)卒
経営情報学部 総合経営学科グローバル経営情報コース
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