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国家資格のなかでも、最難関とされる公認会計士。合格を勝ち取るためには、試験の内容を理解し、必要な準備を着実に進めていかなくてはなりません。
公認会計士の試験は、複数の段階がある
公認会計士の試験は、①短答式試験(マークシート)と②論文式試験という2段階に分かれており、論文式試験を受けるには、短答式試験に合格する必要があります。
試験科目は、財務会計論、管理会計論といった、企業会計のルールを問うものや、租税法、民法など法律の知識を問うもの、さらに数学の知識を用いる統計学など、多岐にわたります。
これらの科目のなかには必須科目と選択科目がありますが、短答式試験として4科目、論文式試験では5科目を一度に受験しなくてはなりません。科目ごとに合格基準点がありますから、特定の科目に偏らず準備をする必要があります。
2016年(平成28年)の、受験者数に占める合格率を見てみると、短答式試験は17.3%、論文式試験は36.3%となっています。このとおり、短答式試験を合格できる実力があっても、論文式試験をクリアできない受験者が多いことがわかると思います。
なお、2016年の合格者の年齢を見てみると、最高年齢は67歳、最低年齢は19歳となっており、年齢を問わずチャレンジできる資格だといえます。
ただし、19歳での合格は、きわめてまれなケース。大学1年から試験の準備を始め、大学卒業までに合格を目指すというケースが一般的です。
試験合格を勝ち取るまでに必要な勉強時間は3000~5000時間ともいわれており、数年がかりの準備が必要になりますから、時間のある学生時代に勉強を積極的に進めておきたいところです。
効率的に合格を勝ち取る考え方
学習することのボリュームが多いことから、公認会計士の試験勉強をするには、試験に特化した予備校で学ぶのが一般的です。授業の内容を理解し、課題や模擬試験を受けながら準備を進めていくことになります。
ただし、当然ながら予備校に通ってさえいれば合格できるというものではありません。効率的に理解を進めていくためには、まずは計算問題をしっかりと解けるようになりましょう。
計算問題で点数を取るには、とにかく練習あるのみ。繰り返し同じ問題を問いて理解を定着させ、電卓も打ち間違いのないよう素早く使いこなせるようにしておきましょう。
法律など、暗記が必要な科目については、書いて覚える、口に出してみるなど、人それぞれ暗記法があると思いますが、論点によって「丸暗記すれば良いもの」と「理解が必要」なものがあります。過去問などを参考に、粘り強く取り組みたいところです。
公認会計士試験のポイントは、「人ができる問題は、絶対に解けるようにする」こと。競争試験ではなく、合格点をとればいい試験ですから、ほかの受験生が解ける問題を確実に押さえておけば、合格する可能性は上がっていきます。
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