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労働基準監督官の採用試験は、特定の専攻や学部に偏ることなく門戸が開かれていますが、難易度の高い国家公務員試験に独学でチャレンジするのは、やはり大変です。また、出題される必須問題のなかには、労働法や労働事情といった、労働基準監督官の実務に関連した内容も網羅されているので、大学の法学部で法解釈の理解を深めたり、公務員試験に強みをもった専門学校に進学して必要な知識を学んでおいたり、といったことは有利になると考えられます。
自分の適性を考えたコースで将来を目指そう
労働基準監督官になろうとする人が受験する採用試験には、労働基準法や労働安全衛生法に関する問題も出題されることから、法学部出身者の応募が多いといわれています。しかし、工場への立ち入り検査など理工系の知識も求められる職業なので、採用試験の区分には理系の枠も設けられており、理数系が得意な人は自分の好きな分野に進んでからチャレンジすることも可能です。ほかにも公務員試験に強みをもった専門学校なら、試験科目に特化したカリキュラムを集中的に学ぶことができますし、公務員試験に関する情報も入手しやすい環境といえます。なにより同じ目標をもった人たちと過ごすことは、受験までのモチベーションを維持する意味でも良い刺激となるでしょう。
予備校とのダブルスクールという選択も
大学や専門学校では自分の学びたいことを優先して学部や学科を選択し、労働基準監督官の試験対策は別の機会にと考えて、予備校に通う人もいます。また、労働基準監督官採用試験のA区分では、理科系の問題は出題されませんが、B区分では理科系問題に加えて労働事情に関する出題もされます。これらすべてを大学や専門学校の講義でカバーすることは難しいので、必要な知識を補うためにダブルスクールで準備を進めていくという人もいます。