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検察事務官になるには
検察事務官になるのに必要な資格はありませんが、人事院が行う「国家公務員採用一般職試験」を受験し、合格することが大前提です。試験合格後、全国各地の検察庁ごとに行われる個別面接などをパスできれば採用となり、検察事務官として働き始めることができます。個別面接は全国に59ヵ所ある検察庁ごとに行われます。年ごとに採用人数は異なり、募集のない場合もあります。採用情報は、各検察庁のホームページなどで確認できます。
検察事務官の学校の選び方
受験資格を満たしていれば、検察事務官になるために求められる必須の学歴はありません。通わなければならない学校もなく、高卒程度から試験を受けることができます。大学に進学するならば検察事務官の日常業務に欠かせない法律知識を学べる法学系学部・学科がいいかもしれません。短大、専門学校では検察事務官を含めた国家公務員試験合格を目標とするコースを設けているところがあります。関連する学問を効率的、体系的に学べるため、受験の際や実際に働き始めてから役に立つ可能性があります。
検察事務官に求められる人物は?適性を知る
法に反する事柄や行為は見逃さず、厳正な対処をして社会の治安と秩序を守ることに寄与する検察事務官の仕事には、正義感や使命感が求められます。その根本には、国民への奉仕の心も欠かせません。また検察事務官は、多様な事務仕事も担当しなければなりません。事務処理を間違いなくこなす正確さ、コツコツと仕事をし続ける地道な根気強さも必要になります。検察官の補佐役として、人を側面から支えることが好きなことも大切です。
検察事務官の必要な試験と資格は?
検察事務官になる第一歩は、「国家公務員採用一般職試験」の合格です。「国家公務員採用一般職試験」では、複数ある受験区分のなかから大卒程度の者は「行政」区分、高卒程度の者は「事務」区分で受験します。受験申し込みは人事院ホームページからインターネットで、あるいは必要書類の郵送や持参で行います。大卒程度と高卒程度の受験では、それぞれ申し込み期間、第一次試験、個別面接などの第二次試験、最終合格発表の日程が異なります。年によっても変動する可能性があるので、人事院ホームページで確認が必要です。
検察事務官を目指せる学校の学費(初年度納入金)
大学・短大
初年度納入金
73万円
~ 140万
2000円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
専門学校
初年度納入金
80万円
~ 128万円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
※
記載されている金額は、入学した年に支払う学費(初年度納入金)です。また、その学費(初年度納入金)情報はスタディサプリ進路に掲載されている学費(初年度納入金)を元にしております。卒業までの総額は各学校の公式ホームページをご覧ください。
検察事務官の仕事内容
検察事務官の仕事というと、検察官とともに事件捜査に当たることと思われがちですが、実際には一般事務を含む多岐にわたる業務があります。職場は大きく捜査公判部門・検務部門・事務局部門の3種類に分けられます。各部門は、さらに細かな仕事内容に分かれます。さまざまな業務を通して検察官の仕事を補佐するのが、検察事務官の役割です。細かく分かれた個々の仕事には、それぞれに異なる知識やノウハウが必要になります。
検察事務官の気になる?年収・給料・収入
検察事務官は国家公務員。給料の月額は法律で決められた国家公務員の俸給表により決められています。俸給表は級と号の組み合わせからなり、最大で級は10級、号は125号まであります。級、号ともに数字が大きくなるほど、月額は上がっていきます。月額はいわば基本給で、実際に支払われる給料は、月額に住居手当、通勤手当、残業をした際の超過勤務手当などの諸手当が加算された額になります。
検察事務官の就職先・活躍できる場所は?
最高検察庁、東京・大阪・名古屋・広島・福岡・仙台・札幌・高松の高等検察庁と各高等検察庁管内にある地方検察庁が、検察事務官の働く場所です。採用になった検察庁で、捜査公判部門・検務部門・事務局部門の3部門のいずれかに配属され、検察事務官としてのキャリアをスタートします。通常、2~3年ごとに他の部署に異動となり、検察事務官としての総合的な力を蓄えていきます。同じ検察庁内に限らず、同一管内の他の地方検察庁や他の管内の検察庁に異動になる場合もあります。
- 裁判所
- 省庁
検察事務官のズバリ!将来性は?
検察事務官は国家公務員の中でも、ここ数年注目度が高まり、人気を集めている職業です。日本の人口は減少傾向ですが、だからと言って犯罪や事件が激減するとは限りません。そのため、正当な裁きをするためのスタッフの一員である検察事務官の仕事は、今後も存在し続けるでしょう。インターネットやコンピューターを使ったサイバー犯罪など、さらに巧妙化が予想される犯罪や事件に対応する検察事務官の仕事の重要性は高まると思われます。
検察事務官を目指す学生に聞いてみよう
市役所の職員になるのが目標。地域の暮らしに貢献できるような仕事がしたい
駿河台大学
法学部 法律学科
法学部 法律学科
検察事務官のやりがいを聞いてみよう
たとえば立会事務官として働いている人は、事件の真相解明に携わっているという実感を得られること。徴収担当の人は地道に督促・面談・調査などを重ねて最終的に決められた罰金が徴収できた時などにやりがいを感じるようです。また、検察事務官の仕事はとても幅広いのが特徴で、職場の異動が繰り返されてさまざまな業務を担当します。多種多様な仕事をすることができるのも検察事務官のおもしろさであり、やりがいだと言う人もいるようです。
検察事務官の志望動機を教えて!
幅広い事件に対して、法の厳正な執行と運用を行うことで、国や社会の治安・安全や秩序を守るという仕事内容から検察事務官を志望した人、正義感を発揮できる仕事として検察事務官を志望した人は多いようです。民間企業のように利益だけを追求するのが原則ではなく、国民全体に奉仕者として向き合い、役に立てる仕事として国家公務員を志望し、そこから検察事務官の仕事に興味を持ったという人もいるようです。