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弁護士の研修ではどんなことをするの?

弁護士の研修ではどんなことをするの?

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司法試験合格後、法律家になるための研修は、約1年間です。座学を最初と最後に行うほか、弁護、検察、民事裁判、刑事裁判の研修を、それぞれローテーションで行います。
弁護研修と検察研修を各々2か月、裁判所での研修も民事裁判の研修を2か月、刑事裁判の研修を2か月行ないます。この研修を通じて、自分がどの道に進みたいのかを決めたり、希望を出したりしますし、逆に希望を聞かれたりする場合もあります。

進路の選択と3か月の座学研修

▼進路の選択
弁護士、裁判官、検察官のどの職種に就きたいのか。研修を通じて修習生は、考えて、希望を出すこととなります。もちろん、研修先の方から希望を聞かれたりする場合もあります。途中で選考などがなされる場合もあり、最終的には研修が終わったときに進路が決定することになります。

▼3か月におよぶ座学研修
朝9時半から夕方5時ぐらいまで座学。まるで高校生のような生活を送ります。
実際に養うのは、各仕事で必要な知識面です。裁判のしくみや弁護士として裁判所に出す書類の作法、裁判における事実認定の仕方、検察における捜査の仕方や、弁護の際の裁判の仕方、尋問の仕方等について学びます。

弁護士、検察官、裁判官とローテーションしながら実地研修

▼法律事務所での弁護研修
弁護士研修は2か月行ないます。基本的に各事務所に研修生1人、大きい事務所だと複数名派遣され、インターン生のように事務所の人に付いて仕事をします。この段階では弁護士資格がないため、お客さまの横で話を伺うとか、簡単な事件に関する書面の下書きや調べものを行ったりします。

▼検察庁における検察研修
こちらも2か月ある検察官研修では、実際に起きた犯罪の捜査や取り調べ等をします。もちろん資格がないことから、実際の検察官と共同で行います。犯罪の捜査については、警察の人とも協同して証拠集めなどの捜査を行ったりします。また、実際の刑事裁判における検察官の業務を手伝ったりもします。

▼裁判所における裁判研修
4か月ある裁判所での研修は、2か月で民事裁判、2か月で刑事裁判の研修を行います。裁判官と同じ執務室で業務をしながら、法令の調べものをしたり、自分なりに実際の事件の判決書の下書きを書いてみたりします。もちろん最終的な判決書は実際の裁判官が書きますが、具体的には、
「この裁判はあと判決を書くだけなのですが、君ならどう書くのか実際に書いてみてください」
などと言われたりします。
実際の裁判にも同席します。裁判官の席の横のほうに司法修習生席というのがあり、民事裁判も刑事裁判も同席できます。実際に裁判が開廷されている公判中、尋問や発言はできませんが、執務室に戻ってから裁判官の書類の下書きや調査などを手伝います。そのほか、大きな裁判だと裁判官3人で合議というものがあり、裁判官同士で方針を話し合います。そこに司法修習生も入って、自分の意見や見解を述べる機会もあります。
これらの研修は、実際の弁護士、裁判官、検察官の業務を、本当に経験できる形で研修が行われます。このように、最終的に弁護士になった人でも、実際に自分が職種として選ばなかった裁判官、検察官の仕事が経験できることなどから、非常に勉強になるうえ、刺激的な研修です。
「法曹の仲間となる人たちが一緒に試験を受け、一緒に研修を受けて、一緒に仕事を体験する。だからこそ職種は違って、ときに対立することがあっても、裁判官、検察官、弁護士は、同じ法曹という形で、一種の連帯感がある」
とある弁護士さんは話します。また、「司法試験に受かったあとも、まだ複数の道を迷うことができる点もおもしろい」ということです。

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