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麻薬取締官は厚生労働省の地方支分部局である、地方厚生局に設置されている麻薬取締部に配属されます。地方厚生局は、北海道から九州まで8局あり、さらに分室や支所を含めると全国で12カ所の麻薬取締部が働く場所になります。採用は不定期に行われ、全国で若干名しか採用しないため狭き門です。ただ、昨今、危険ドラッグなどの問題が増加していることもあり、職員の採用は増えていく可能性があります。さらに、地方公務員として麻薬取締員という職種もあります。仕事内容はほぼ同じですが、地方自治体に所属し、捜査などは麻薬取締官に比べると少なく、啓発活動が多くなります。
厚生労働省管轄
厚生労働省の地方支分部局である、地方厚生局に設置されている麻薬取締部に所属します。北海道厚生局にはじまり、東北、関東信越、東海北陸、近畿、中国四国、四国、九州の8局に加えて、港湾のある地域では、横浜分室、神戸分室、小倉分室、沖縄分室・沖縄麻薬取締支所が働く場所になります。仕事柄、おとり捜査などをすることもあるため、地域の人々に顔や氏名が浸透しないように同じ場所に長く勤めることは少なく、定期的に転勤があることが多いようです。
鑑定専門の部門
麻薬取締部のなかには、捜査とは独立した鑑定官の部門が設けられています。最新の精密機器を用いて薬物の分析を行うほか、毛髪分析や不正薬物の成分の特徴を明らかにするプロファイリング分析などの専門的な分野での研究を行います。
麻薬取締員
国家公務員である麻薬取締官とは異なり、地方公務員として各都道府県の薬事関係の課に配属されるのが麻薬取締員です。仕事内容にあまり違いはなく、特別司法警察職員としての権限もありますが、採用方法が異なります。麻薬取締官は国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)の「行政」または「デジタル・電気・電子」を受験して合格するか、薬剤師の資格をもつ人が厚生労働省地方厚生局麻薬取締部の採用試験に合格後、全国の麻薬取締部に配属されます。対して、麻薬取締員はまず地方公務員試験に合格したあと、各都道府県の判断で必要人数が薬事関係の課に配属され、そのなかから選ばれた人がなることができます。