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救急救命士は国家資格であり、救急救命士国家試験に合格する必要があります。救急救命士法で定める特定の業務を行うには不可欠な資格で、取得を目指す人が多い、人気資格のひとつになっています。なお、国家試験を受けるには、受験資格があり、高校を卒業後、救急救命士の専門学校や短大・大学で決められた科目を修めることなどが条件になります。合格率の比較的高い資格ですが、専門知識をしっかりと身につけることが重要です。
受験資格
救急救命士の国家試験には、受験資格が必要です。まず大学入学有資格者(高校卒)で、指定された救急救命士学校または専門学校などの養成校(2年制)を卒業、もしくは、大学で1年以上公衆衛生学等13科目を修了し、指定校で1年課程を修了、医大等で公衆衛生学、臨床実習等を修了することが条件となります。
その他として、消防士として勤務し、所定の救急業務講習を修了し、5年以上または2000時間以上就業し、指定校で1年課程を修了すれば、受験資格が得られます。さらには、外国で救急救命士学校を卒業している人、看護師の有資格者で、上記と同等以上と認定された人などにも受験資格が与えられます。
試験の実施と内容
救急救命士国家試験は、年1回で、試験日は例年3月上~中旬の日曜日。合格発表は例年3月下旬。試験地は、北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県。試験科目は、患者搬送などを含む基礎医学、臨床救急医学総論、臨床救急医学各論(一)~(三)。医学の基礎知識や、救急分野に特化した問題も出題されます。マークシート式の筆記試験のみで合否が判定されます。
合格率は80%以上
救急救命士は、受験資格を満たせば、かなり高い確率(例年80%を越える)で合格でき、取得することができる資格です。2015年3月に行われた試験の合格率は90.2%。ちなみに、受験者数は2956人、合格者数が2665人でした(いずれも、厚生労働省「第38回救急救命士国家試験の合格発表」)。
男女比について
2015年(第38回)の救急救命士国家試験の男女別合格者数は、男性が2428人、女性237人で比率にすると男性91.1%、女性は8.9%となっています。資格取得後の救急隊員としての勤務(24時間勤務シフト制)が女性には敬遠される面もありますが、女性ならではの細やかさが救急救命現場にも必要とされ、使命感をもった女性消防士も増える傾向にあるといいます。
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