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消防士になるには
消防士は地方公務員ですので、各自治体が実施する「消防士採用試験」に合格する必要があります。試験内容は自治体によって異なりますが、「大卒程度」「短大卒程度」「高卒程度」などと区分されていることが多く、学歴に応じてチャレンジすることができます。採用試験合格後には約半年間、各地の消防学校で初任教育を受けます。消防士として必要な知識や技術、服務規律、安全管理などを習得した後、消防署や消防本部に配属されます。
消防士の学校の選び方
大学・短大には消防士の仕事や消防官採用試験に直結する学部や学科は特にありません。消防士になるための基礎知識として、法律、建築、化学などを学部や学科で学んでおくと役立ちます。また、消防士になるための「防災」をテーマとした学部・学科や、試験対策に重点を置いた「消防官コース」を設けた専門学校もあるので確認しましょう。ただし、消防士採用試験は大卒程度、短大卒程度、高卒程度と区分分けされているので、その点は学校選びの際にもある程度意識しておきましょう。
消防士に求められる人物は?適性を知る
消防士は危険を伴う業務が多く、過酷な災害現場で任務を遂行できる人でなければ務まらない仕事であることから、「人の命を守りたい」という強い使命感をもっている人が求められます。また、火災や地震、水害などの災害現場に急行し、一刻の猶予のない状況で素早く的確に行動しなければならないので、体力とともに冷静な判断力がある人に適性があります。
消防士の必要な試験と資格は?
消防士になるためにクリアしなければならない試験は、各自治体が実施している消防士採用試験です。試験は、大卒程度、短大卒程度、高卒程度と区分分けされていることが多く、さらに法律・建築などの専門知識をもつ人を対象とした専門系の試験区分を設けて実施している自治体もあります。それぞれに年齢による受験制限があるので、要注意です。また、どの自治体でも採用試験の一環として身体検査や体力検査を行っており、各自治体で身長・体重などの合格基準が異なっているので、事前に情報をチェックしておきましょう。
消防士を目指せる学校の学費(初年度納入金)
大学・短大
初年度納入金
73万円
~ 188万円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
専門学校
初年度納入金
70万円
~ 168万
4000円
学費(初年度納入金)の分布
学部・学科・コース数
※
記載されている金額は、入学した年に支払う学費(初年度納入金)です。また、その学費(初年度納入金)情報はスタディサプリ進路に掲載されている学費(初年度納入金)を元にしております。卒業までの総額は各学校の公式ホームページをご覧ください。
消防士の仕事内容
消防士とは、火災や事故、災害など非常事態の発生時に人命を守り、被害を最小限に抑えて人々の安全を守るという仕事。主な仕事は「消火活動」「救急活動」「救助活動」の3つです。消火活動は消防車で火災現場に駆けつけ、消火活動や負傷者の応急処置・搬送などを行う仕事。救急活動は救急車で急病人やけが人を病院に搬送する仕事。救助活動は事故や災害で脱出できなくなった人を助け出す仕事です。このほか、火災原因の調査や、火災などを未然に防ぐために建物・消火設備の検査を行う「予防活動」、防災訓練の指導などを行う「防災活動」も消防士の重要な仕事です。
消防士の気になる?年収・給料・収入
『令和3年 地方公務員給与実態調査』(総務省)によると、消防士の平均給与月額は約40万円で、平均年収は約635万円です。行政職などそのほかの地方公務員と比較しても給料に大きな差はなく、消防士の収入は安定しています。なお、大卒と高卒では初任給に3~4万円ほど度の差があり、大卒のほうがその後の給与も伸びていく傾向にあります。また、消防士には、業務の特性上、出動手当、救急手当、深夜特殊勤務手当などの特殊勤務手当が設けられています。
消防士の就職先・活躍できる場所は?
総務省消防庁が取りまとめた『令和4年版 消防白書』によると、全国には723の消防本部、1714の消防署、3095の消防署の出張所があり、16万人を超える消防士が勤務しています。消防本部や消防署では、消防士が24時間体制で出動に備えています。管轄の地域で火災や交通事故、水難事故、地震などが発生したら消防士は現場に急行し、火災の消火活動、災害現場での救助、負傷者の応急処置や搬送などにあたります。基本的には管轄地域での活動ですが、大規模災害が起きたときは、要請を受けて管轄外の被災地へ駆けつけることもあります。
- 事故現場
- 消防署
- 被災地
消防士のズバリ!将来性は?
消防士は、火災や事故、自然災害から人々を守るという重要な役目を担う職業で、社会的な需要の高い職業となっています。その傾向は今後も続いていくでしょう。女性消防士の活躍も期待されています。
消防士の先輩・内定者に聞いてみよう
大学で学んだ多面的な考え方や文化の知識が、今の仕事で活かせています
盛岡大学
文学部 社会文化学科
文学部 社会文化学科
防災の知識を届け、安心の暮らしを提供したい!
吉田学園公務員法科専門学校
公務員学科 警察消防専攻 卒
公務員学科 警察消防専攻 卒
燃えさかる炎と煙に立ち向かう、人命救助の道を極めたい!
大原ビジネス公務員専門学校岡山校
消防官コース
消防官コース
消防士を育てる先生に聞いてみよう
「救急救命士」の必須能力!現場感、臨場感を伝える先生
公務員ビジネス専門学校
救急救命士学科
救急救命士学科
スポーツの謎を科学的な理論や数値でひもとく先生
国際武道大学
体育学部体育学科
体育学部体育学科
消防士を目指す学生に聞いてみよう
消防士になって、危険から人の命を救いたい!
大原簿記ビジネス公務員専門学校京都校
公務員公安系コース
公務員公安系コース
消防官になるために学校や自宅での勉強を怠らず頑張りたい!
大原簿記法律専門学校難波校
消防官コース
消防官コース
東京消防庁合格に向け、日々友達と猛勉強中!将来は多くの人を救いたい
大原法律専門学校
消防官コース(2・1年制)
消防官コース(2・1年制)
消防士のやりがいを聞いてみよう
消防士の仕事の大きなやりがいは、多くの人の役に立てる仕事だということです。火災現場や自然災害の被災地など、危険を伴う現場で人々の命や地域の安全を守るために汗を流しています。また、火災や災害が起きていないときにも、消防署や消防士の存在は地域の人々に安心感を与えます。このように市民から信頼される職業でもあるので、誇りをもって働くことができます。
消防士の志望動機を教えて!
先輩たちが消防士を志望した理由は「大災害が起きたとき、テレビのニュース番組で被災地の人のために懸命に救助活動をする消防士の姿を見て感動した」「子どものころからあこがれていた」「地元に貢献したい」など、いろいろです。共通しているのは、「困っている人を助ける仕事に就きたい」という想いがあったから」でした。
もっと詳しく調べてみよう
消防士の1日のスケジュール
消防士といえば、消火活動をしている姿を思い浮かべてしまうのですが、火災や災害現場に出動していないときはどんな仕事をしているのでしょう。1日の流れとともに、消防士の日々の仕事をみてみましょう。
消防士の1年目はどうだった?
消防士の1年めは、基礎訓練や体力づくりなど基礎固めの時期です。就職して全寮制の消防学校での初任教育を経て、消防署などに配属された後も先輩消防士からさまざまな業務を覚えていきます。
消防士の歴史を知ろう
日本の消防士の歴史は、江戸時代の「武家火消」と「町火消」に始まるといわれています。その後、どのような変遷を経て、現在の消防の形ができたのか、歴史をひもといていきます。
消防士の20年後、30年後はどうなる?
社会のデジタル化や、AIの技術がどんどん進んでいくなか、消防士にはどんなスキルが必要になるのでしょう。20年後、30年後の消防士の仕事のあり方を探ってみました。
消防士になるために今から役立つ経験
消防士は過酷な災害現場で迅速な救助活動が求められる仕事なので、「体力重視」と思われがちですが、それだけでは任務は果たせません。そのほかにも消防士に「求められる力」があります。
消防士が仕事に就くとき悩んだことは?
「困っている人を助けたい」という強い思いをもって、消防士という職業を志した人でも、「自分に務まるのだろうか」「体力的に耐えられるのだろうか」と、悩んだことがあるそうです。そうした悩みについて詳しくお伝えするとともに、解決のヒントを紹介します。
消防士は自分らしく活躍できる?
このところ、各自治体では女性消防員の採用に力を入れており、働きやすい職場環境の整備にも取り組んでいます。実際、現場ではどんな感じなのでしょうか。現役の女性消防士の体験談を交えてレポートします。
消防士の楽しいことと大変なこと
消防士は、地域住民の安全のために、24時間体制で任務に取り組んでいます。そうした日々の積み重ねのなかで、「この仕事でよかった!」と感じることや、「つらい…」と感じることを、先輩たちに語っていただきました。
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