• スタディサプリ 進路(大学・専門学校)
  • 仕事・資格を調べる
  • 公務員・法律・政治
  • 警察官
  • なるには
警察官になるには

警察官になるには

全国のオススメの学校

警察官または皇居護衛官になるには、「警察官採用試験」または「国家公務員試験」に合格することが必須です。警察官の勤め先は「警察庁」「都道府県警察」があり、それぞれで採用試験の制度や試験内容が異なっています。「警察庁」で働く警察庁警察官は国家公務員であるため、まず国家公務員試験に合格しなければいけません。皇居警察本部で働く皇居護衛官も国家公務員なので、国家公務員専門職試験として区分されている「皇宮護衛官採用試験」を突破する必要があります。「都道府県警察」で働く警察官は地方公務員となり、各都道府県が実施する警察官採用試験の合格が必要です。

「警察庁」の警察官になるには

警察庁は警察組織の中枢であり、治安維持の観点から内政全般を見渡す「内政の要たる官庁」として機能する国家公務員の機関です。警察庁の警察官は交番などの現場で働くのではなく、警察組織の幹部としてキャリアアップしていくことが基本となります。警察庁警察官になるには、まず「国家公務員採用試験」に合格する必要があります。その後、警察庁への官庁訪問を行い、そこを通過すると、最終的に警察庁警察官としての内定を得ることができます。2025年度の警察庁総合職の採用予定者数は35名となっています。

皇居護衛官になるには

警察組織のうち「皇宮護衛官」は、天皇皇后両陛下や皇室の方々の護衛、皇居や御用邸などの警備をする特殊な任務に当たります。皇居護衛官になるには、人事院が実施する「皇宮護衛官採用試験」に合格する必要があります。

「都道府県警察」の警察官になるには

都道府県警察に勤める警察官は地方公務員で、採用のための「警察官採用試験」は都道府県ごとに行われます。一般的に「警察官採用試験」は、大学卒業程度のⅠ類、短大・専門学校卒業程度のⅡ類、高校卒業程度のⅢ類に分けて実施されます。多くの都道府県では、受験を申し込むとまずは一次試験が行われ、その合格者のみ二次試験を受ける形になります。二次試験に合格すると、「警察官採用候補者名簿」に登載され、全寮制の警察学校に入学して警察官(巡査)として必要な知識を身につけることになります。

警察官の「キャリア」「ノンキャリア」とは?

一般的に、警察庁に勤務する警察官が「キャリア」、都道府県警察に勤務する警察官が「ノンキャリア」と言われます。都道府県警察の新人が「巡査」から始まるのに対し、総合職採用の警察庁の新人は「警部補」から始まり、採用から1年後には「警部」に昇進するため、「キャリア」と呼ばれるのかもしれません。

警察官になるための身体要件

「警察官採用試験」では身体検査が行われ、要件に当てはまらない場合は不合格となることがあります。その要件は都道府県によって異なり、警視庁の令和6年度採用サイトでは、次のように定められています。また、「警察官採用試験」では体力検査も行われます。

・視力:裸眼視力が両眼とも0.6以上、または矯正視力が両眼とも1.0以上であること
・色覚/聴力:警察官としての職務執行に支障がないこと
・疾患:警察官としての職務執行上、支障のある疾患がないこと
・その他身体の運動機能:警察官としての職務執行に支障がないこと

警察学校に通う期間

警察学校の入校期間は、Ⅰ類採用者が6カ月、Ⅱ・Ⅲ類採用者が10カ月です。都道府県警察に勤める全員が入らなければならず、基本的には4月と10月のいずれかの入校となります。

高卒で警察官を目指す方法

高卒で警察官を目指すことはできます。「国家公務員試験」は学歴による制限がなく、警察庁でも一般職(高卒程度)の採用を行っています。都道府県警察を希望する場合も、高卒程度のⅢ類で「警察官採用試験」を受けることができます。警視庁の令和6年度採用サイトでは、大卒程度のⅠ類の男性警察官の採用予定人数が630名なのに対し、Ⅲ類の男性警察官は270名です。女性警察官もⅠ類は280名、Ⅲ類は120名と、Ⅲ類のほうが少なくなっています。

高校生の間にやっておきたいこと

「警察官採用試験」では、資格や経歴がプラスに働く「資格加点制度」(都道府県により名称は異なる)を導入しているところがあります。例えば、警視庁の令和6年度採用サイトでは、柔道や剣道などの武道の段位(初段以上)、全国規模で行われるスポーツ大会への出場経験、ITパスポート試験<国>などの情報処理関連の資格、英検(実用英語技能検定)2級以上、中国語検定試験3級以上などの外国語スキルなどが、採用試験の評定の対象になると提示されています。高校生のうちから興味のある分野の活動に励み、証明できる資格や経歴を形成していくことで、警察官という目標をつかみやすくなるでしょう。また、「警察官採用試験」では体力検査も行われるため、日頃から運動を行い、体力をつけておくことも大切と言えます。

2024年9月更新

関連する仕事・資格・学問もチェックしよう

関連する仕事のなる方法もチェックしよう

警察官を目指せる学校を探すならスタディサプリ進路
RECRUIT