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警察官の1日のスケジュール

警察官の1日のスケジュール

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特別な訓練を積み、国家や国民のために働く警察官。彼らが普段どのような1日を過ごしているのでしょうか。今回は、「都道府県警察」のなかでも特に身近な存在である「地域課」「生活安全課」に所属する警察官の1日を紹介します。

警察官は何時間勤務?

地域課の仕事って?

公務員の警察官の勤務時間は、基本的に1日7時間45分と定められています。警視庁の令和6年採用サイトでは、毎日制勤務の場合は「午前8時30分~午後5時15分」となっています。休憩時間を含めた時間です。交代制勤務の場合は「職務により三部制から八部制までに分かれます。交番勤務は四部制です(4日に1回の夜間勤務)」とされています。

地域課の仕事って?

交番や駐在所を拠点にパトロールや地理案内、各種届出の受理などを行う「交番勤務員」と、緊急度の高い事件や事故が起こった際に、本部からの指令を受けてパトカーで現場に出動する「パトカー勤務員」がいます。

交番勤務とは?

街の要所に設けられた交番に勤務することです。事件や事故が発生した際にいち早く駆けつけるだけでなく、地域のパトロールや巡回連絡、道に迷った人の案内、落とし物の受理、地域住民からの相談への対応など、さまざまな活動を行います。市民にとっては最も身近な警察官と言えるでしょう。

地域課(交番勤務員)の1日

・8:45/警察署(本署)へ出勤、朝礼
交番勤務員も朝は警察署へ出勤します。制服に着替え、勤務に必要となる携帯品の確認・補充を行います。署全体で行われる朝礼では、課長からこの日の業務の指示を受けるほか、警察署管内での事故の発生状況や連絡事項などが伝達されます。ここで装備品・携帯品(無線、防刃衣、拳銃、警察手帳など)の点検も受けます。

・10:00/交番へ移動、前日の当番員からの引き継ぎ
前日の当番員から引き継ぎを受け、勤務を交代します。これ以降は、日ごとに決められる1日のタイムスケジュールに従って仕事をこなします。

・10:30/110番通報や来訪者の対応
事件・事故が発生した際の110番通報、交番を訪れる人や電話での相談などに対応します。道案内のほか、落とし物や盗難被害、迷惑行為に関するものなどさまざまな事案、事件、事故に対応します。

・12:00/昼食
1時間の食事休憩をとります。事故・事件などの対応のため、休憩時間は予定より遅くなったり短くなったりすることがあります。昼食はしっかり食べて、エネルギーを蓄えておくことが重要です。

・13:00/巡回連絡、交通違反の指導・取り締まり
巡回連絡とは、担当する地域の家庭や店舗、事業所などを訪問し、犯罪を予防するための指導や連絡を行ったり、住民の意見や要望の聴取に当たることにより、住民との良好な関係を保持するとともに、担当する地域の実態を把握する活動のことです。名前や連絡先は、災害が起こったときの安否確認などに使用します。巡回連絡は、住民の方から警察への意見や要望を直接聞くことができる貴重な機会です。また、違法駐車や駐輪などの取り締まりも行います。

・16:00/書類作成
交番勤務員は、110番通報や警察署からの連絡を受け、管内で起こった事件や事故の対応に当たることもあります。事案は、不審者や不審物の対応、痴漢、窃盗・万引き、けんか、未成年の飲酒や喫煙の取り締まりなどさまざまです。現場から戻ったら、報告書などの書類を作成します。

・17:00/立番、街頭監視
立番とは、交番の前に立って周囲の警戒に当たることです。警察官が目を光らせることで、犯罪の抑止効果が期待できます。また、朝の通勤時間帯や夕方の帰宅時間帯には、交差点など交通量の多い場所で街頭監視も行います。

・22:00/夜間パトロール
パトカーに乗車し、管内のパトロールへ出発します。犯罪の防止や検挙を目的とし、不審者の職務質問や飲酒事犯の取り締まりなどを行います。パトロール中に事件や事故の発生連絡を受けた際は、そのまま現場へ急行します。

・0:00/ミニ検問
交通違反の取り締まりや不審者発見のため、ミニ検問を実施します。通行中の車両を止めて、運転者や同乗者に質問を行います。

・2:30~6:30/休憩、仮眠
交番勤務員は交代で4時間の休憩をとります。基本的には仮眠室で仮眠しますが、緊急事案が起きた場合は、職務に戻らなくてはなりません。

・7:30/立番
通勤・通学時間に合わせて交番の前に立ち、街を見守ります。

・10:00/勤務交代、残務処理
次の当番人員が出勤したら、勤務の交代です。当番中に対応した事案の情報を伝え、警察署に戻ります。報告および書類の提出、拾得物の引き継ぎなどの処理を行ったら、当番勤務は終了です。

・11:00/帰宅
当番明けの日は「非番」とよばれ、その翌日が公休です。交番勤務員は、基本的にはこの当直、非番、公休を順次繰り返して、勤務をしています。

生活安全課の仕事って?


防犯活動と検挙活動を通して身近な犯罪を減らし、安全で安心な街づくりを推進します。例えば、振り込め詐欺被害の防止対策、市民を虐待・痴漢・ストーカーなどの犯罪被害から守る対策、少年非行防止対策、サイバー犯罪対策、不法投棄や悪徳商法などの取り締まり、家出人の捜索・保護などが、生活安全課に所属する警察官の仕事です。

生活安全課(新人警察官)の1日

交番勤務員と刑事以外は、通常勤務(日勤)のほかに、警察署で寝泊まりして業務に当たる「当直」があります。当直は数日に1回程度の当番制ですが、署内の人員構成によって頻度は変わります。

・8:30/警察署(本署)へ出勤、朝礼
警察署内のほぼ全員で行う朝礼に出席します。署長や副署長、課長などからの指示、各課からの連絡などが行われます。

・9:00/業務開始
生活安全課は、大きな警察署だと業務内容でいくつかの係に分けられます。その日の業務内容は係ごとに決められており、スケジュールに従って署内もしくは外に出て仕事をします。

・10:00/小学校での防犯授業
小学校を訪問し、職員や子どもたちに防犯の話をします。例えば、不審者に遭遇した際の対処方法などをロールプレイング方式で伝えます。

・12:00/昼食
署に戻ったら、1時間の休憩です。午後からの勤務に備えて、しっかり昼食をとります。

・13:00/行方不明者の捜索活動
迷子や認知症の高齢者など、行方不明事案を受理した場合は、捜索の手配をします。時には、自らが捜索活動に参加することもあります。行方不明事案は、行方不明者の生命・身体に危害が及ぶ可能性もあるため、警察署内の他課(刑事課、地域課など)や警察本部と連携し、適切に対応します。時には、警察犬を導入した捜索が行われるケースもあります。

・17:30/終業or当直の開始
日勤の日はここで勤務終了。当直の日はそのまま当直勤務に入り、警察署内で待機し、電話対応、拾得物の受け渡し、緊急時対応などに当たります。

・19:00/夕食
夕食のための休憩時間は決まっていません。当直勤務員が交代で夕食を食べます。

・21:00~2:00/休憩、仮眠
当直メンバーは7~8人ほど。それぞれに5時間の休憩が与えられます。2つのグループに分かれ、21:00~2:00 または2:00~7:00のいずれかで仮眠をとります。

・2:00/受付業務、書類作成など
仮眠明けも、引き続き電話対応や受付業務などを行います。また、朝の引き継ぎに向けての報告準備も行います。

・8:30/当直終了、引き継ぎ
当直中に起こった事案を出勤してきたメンバーに伝え、業務を引き継ぎます。

・12:00/帰宅
当直の翌日が日勤になる日もあるため、翌日に向けて体を休めます。

リフレッシュの方法を知っておくことも警察官に必要なスキル

国民や市民の安全、安心を確保するため、24時間365日、事件・事故などに対応する警察組織ですが、ワークライフバランスも推進されているようです。休日にしっかりリフレッシュして、次の勤務に向けて英気を養うことが大切です。自分がリフレッシュできるベストな方法を把握し、オンとオフのバランスをうまく保つことが、警察官の仕事を長く続けるコツと言えるでしょう。

2024年9月更新

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